春は花

境内の梅の花が

咲いてまいりました。

 

曹洞宗を開かれた道元禅師は

春は花

夏ほととぎす

秋は月

冬雪さえて冷しかりけり

と歌われました。

 

花開く季節に到るまで

強い風や鋭い寒さに耐え忍んだ

当山境内の梅。

 

梅に限った話ではありませんが

見頃の花を愛でるのみならず

命ある「梅そのもの」を見つめ

そこに自身の歩みを重ねてみることは

とても有意義なことです。

 

仏道では四季折々を

あるがままに見つめる大切さを説きます。

 

「それ自体」が言葉以上に“雄弁”である

「自然」の“み教え”に耳を傾けながら

「自然」を味わい感じる。

 

春は花。

 

それぞれの色の花を咲かせ

それぞれの香りを放ち

鳥や虫との交わりにより

実が結ばれる。

 

見頃の花に

しっかりと耳を傾けようと思います。

IMG_4319