春は風が強い季節です。
本日も法事のお勤めをしていると
本堂に吹き付ける強い風が
建物を揺らしたり
所々の隙間に入り込み
笛のような音を奏でたり
といった感じでした。
風が木の葉や塵を
吹き払う光景を
いかにとらえるか。
善しと捉えるも
そうでないと捉えるも
我々自身に依る所が
大いにございます。
もちろん善し悪しいずれかに
判断を下すという話ではありませんが
目に映る光景そのものに
深いみ教えがあると
仏道では捉えます。
春の強風もまた
心の塵を払う風であり
我々の歩みの追い風である。
そのように
捉えてみてはいかがでしょう。