当山は
十和田湖伝説と関わるお寺です。
南祖坊(なんそのぼう)という
1人の僧侶が湖の主であった
八郎太郎に変わり
青龍大権現
(せいりゅうだいごんげん)
という神として
新たな主となる。
それが十和田湖伝説の
大まかなストーリーです。
当山は
南祖坊(なんそのぼう)が
幼少期から青年期にかけて
修行したお寺だと伝えられます。
この伝説には典拠となる
書物が幾つか存在します。
当山には
『十和田山神教記』の
写本が伝えられております。
十和田湖伝説は
写本によって内容が
異なります。
主役である南祖坊の名前も
書物によって
異なっております。
八戸近辺で
十和田湖伝説について
よく参考にされる
書物として
『十和田由来記』
『十和田記』
『十和田山神教記』
の3つが挙げられます。
この3つが伝える
伝説の違いは沢山ありますが
分かりやすい例として
南祖坊の名前について
ご紹介します。
南祖坊には幼名と僧名があり
『十和田由来記』では
【幼名】熊之進【僧名】南宗坊
『十和田記』では
【幼名】善正【僧名】南祖坊
『十和田山神教記』では
【幼名】南祖丸【僧名】南祖法師
というように
それぞれの書物により
記載が全く異なっております。
当山には南祖坊の御像が
観音堂に安置されますが
『十和田山神教記』と同じく
「南祖法師(なんそほっし)」
の御名でお祀りしております。
▼十和田湖南祖坊伝説について