糠部三十三観音霊場
第27番札所
釜淵(かまぶち)観音。
札所を1番から番号順に
お参りする事を
「順打ち」といいますが
順打ちする際には
こちらが県内最後の札所です。
こちらの札所には
奇峰学秀(きほう がくしゅう)という
田子町出身である
禅僧のエピソードが伝えられます。
余談ですが
「奇峰(きほう)」とは有名な言葉で
「夏の入道雲」を意味する言葉です。
陶淵明の作とされる「四時歌」という
お茶の掛軸にもよく用いられる漢詩に
「夏雲多奇峰」という一節があります。
奇峰学秀は名僧であると同時に
仏師でもありました。
学秀禅師は
27番札所であるこの観音堂にて
千体の仏像を彫ったそうです。
釜淵観音の入口脇には
千体仏が完成した際の
記念碑が建てられており
その功績が讃えられております。