久しぶりの論語勉強会

ご縁があり

ここ数年

当山を会場に

有志の皆様で

論語勉強会を開催しております。

 

月1回の開催でしたが

ウイルス感染状況を鑑みて

本日は6月以来

4ヶ月ぶりの開催でした。

 

ご一緒の皆様は

様々な業種の方でして

皆様のお話そのものも

大変勉強になると

いつも感じております。

 

日常の日々を離れて

古典の響きに

耳を傾ける時間は

なかなか良いものです。

 

本日耳にした章句の中で

リズムとテンポが心地よく

感じられたものを

ひとつ紹介いたします。

 

子曰わく

知者(ちしゃ)は惑(まど)わず

仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず

勇者(ゆうしゃ)は慴(おそ)れず

【子罕第九ー30】

 

孔子が理想とする人物である

君子(くんし)に

知・仁・勇の三要素は

必要不可欠なものだそうです。

 

学び得たものにより

物事を見渡すことが出来れば

適切な判断が出来る。

 

泰然自若と

物事にあるがままに

向き合うことが出来れば

過剰に憂いるようなことがない。

 

尊い意志と行動力があれば

迷うことなく

なすべきことに

取り組むことが出来る。

 

惑(まど)い、憂(うれ)い、慴(おそ)れ

は誰もが抱きうる心のあり方です。

 

それらと

いかに向き合い

乗り越えていくかを

考える手がかりとして

孔子が弟子達へ諭した

一章句といえると思います。

 

参考までに

仏道的な捉え方の一例として

惑い、憂い、慴れ

は因縁や因果により

私達自心が生み出していると

いうことが出来ます。

 

論語の「智慧」

仏道の「智慧」

様々な「智慧」に触れることは

それぞれの特徴と

それぞれの歴史的背景にも

触れることにつながるので

とても有意義だと感じます。