静かに留めるかつての景観

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上のスケッチは明治期の

『新撰陸奥国誌(しんせんむつこくし)』

という書物に掲載されている

現在の七崎神社(ならさきじんじゃ)

その周辺のものです。

 

七崎神社は明治まで

七崎山 徳楽寺(ならさきさん とくらくじ)

というお寺で

現在当山にお祀りされる

糠部三十三観音第15番札所の

観音様が本尊でした。

 

当山はその徳楽寺の別当です。

 

『新撰陸奥国誌』記載の

スケッチに描かれる様子と

現在の様子を実際に比べてみます。

 

スケッチには

天然記念物となっている大杉は

描かれておらず

境内全貌や周辺のお堂が

際立つようなタッチになっております。

 

現在もスケッチ当時の風景が

静かに留められております。

 

七崎神社の境内の

諸堂配置を見ても

スケッチ当時そのままです。

 

ちなみにですが

当山には徳楽寺のものも含め

棟札(むなふだ)が

約30点も残っており

古い歴史を今に伝える

とても貴重なものです。

 

近い将来

当山では本堂を建替える予定なので

今一度歴史について

整理したいと考えております。

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お手伝い頂ける方いらっしゃいませんか?

3/21(春分の日)の

春彼岸中日に

お手伝い頂ける方を

募集しております。

 

ご協力頂ける方は

是非ともお力添えを

お願い申し上げます。

 

お手伝い内容は

下記の通りとなります。

①早朝のお膳上げ

午前7時にお寺に集合して頂き

位牌堂位牌壇のお膳上げを

お手伝い頂きます。

 

早朝おいで頂いた方には

お弁当も用意させて頂きます。

 

②位牌堂の後片付け

午後2時にお寺に集合して頂き

位牌堂の後片付けをして頂いて

終了次第解散という流れになります。

 

終了は遅くとも4時半頃かと思われます。

 

①、②のいずれかでもお手伝い頂ける方

いらっしゃいませんか?

 

①のみ、②のみでも構いません。

 

①、②いずれもお手伝い頂ける方は

早朝の作業が終了後

午後の後片付けまで時間がありますので

1度お帰り頂いて結構です。

 

ご検討の程

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

お手伝い頂ける方

いらっしゃいましたら

ご連絡下さいますようお願いいたします。

 

メール:fugenin643@gmail.com

 fukusuke

南祖坊生誕の地で

3/9は南部町の剣吉公民館に

お招きされ

講演会の講師を

務めさせて頂きました。

 

内容はお任せします

とのことでしたので

三戸と七崎(当山近辺の古称)が

ゆかりあることを中心に

脱線を繰り返しながら

講演させて頂きました。

 

永福寺について

七崎神社について

観音さまについて

南部氏について

南祖坊について

八郎について

ご供養について

お墓についてなどなど

皆様のご質問を頂戴しながら

話に温かく花を咲かせて頂きました。

 

今回の講演会は豊崎出身で

南部町にお住まいの

浜渡博光さんに

お声がけ頂いて実現したものです。

 

浜渡さんは南部町で

様々な取り組みをされていらっしゃいます。

 

おかげさまで

とても和やかで有意義な

時間を過ごさせて頂きました。

 

会場であった剣吉公民館まで

思った以上に近いもので

当山から車で約20分です。

 

そのすぐ近くに

十和田湖伝説に

登場する南祖坊(なんそのぼう)

生誕の地とされる

斗賀神社がございます。

 

社殿の裏手には

斜面沿いに参詣道があり

しばらく登ると

十和田神社があり

伝説を今に伝えております。

 

剣吉公民館に赴く際に

折角なのでと

講演前にお参りさせて頂きました。

 

南祖坊伝説では

斗賀神社で南祖坊が生まれ

永福寺に弟子入りしたとされます。

 

南部町には

法光寺や長谷寺はじめ

霊験あらたかな寺社が

多くある地域です。

 

ちなみに当山61世住職であり

拙僧(副住職)の曽祖父

長峻(ちょうしゅん)大和尚は

長谷寺恵光院の住職を

兼任しております。

 

伝説でも歴史でも

非常にご縁のある

南部町にて講演させて頂いたことを

とても嬉しく思います。

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とことん

東日本大震災から

7年が経ちます。

 

先日、東京で開催された

お寺の未来フォーラムで

熊本の御住職の奥様と

お話しする機会がありました。

 

その御寺院さまは

熊本大震災で本堂が全壊で

今なお再建が叶っておりません。

 

「被災して初めて東北の

大変さが分かりました」との

お言葉が印象的でした。

 

熊本の復興は

少しずつ進んでいるそうですが

まだまだ先は長いようです。

 

毎年3月11日となると

東日本大震災当時の光景や

それに関連した様々な情景が

自然と思い出されます。

 

2011年から今日にいたる迄に

多くの災害があったことも

併せて思い出されます。

 

今というこの時を

生かして頂いていることは

「当然のこと」ではありません。

 

生きるということと

とことん向き合う。

 

そのような時間は

大切だろうと思います。

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食を通じて異文化に触れる

拙僧(副住職)妻が赴いた

外国は30ヵ国にも上ります。

 

副住職妻は

かつてNGOの世界で

お勤めしておりました。

 

その経験を活かした取り組みを

当山ではお寺を舞台に

開催しております。

 

異国の文化に触れることは

ある意味刺激的であり

それと同時に自文化を

かえりみることにもなります。

 

他国の料理のレシピ本を

参考にご参加の方が

その国の料理作りに挑み

それを味わうという

世界を旅するランチパーティー

ハナレにて開催されました。

 

今回の国はトルコ。

 

国や文化について触れながら

ご参加の皆様は

レシピ本を参考に

誰もが正解が分からぬ中

「トルコ料理」を

調理されお召し上がりに

なられました。

 

斬新かつ有意義な

学びの時間だったようです。

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十和田湖伝説について十和田で語る

十和田市にございます

市民交流プラザ トワーレにて

十和田湖伝説のセミナーが

開催されまして

拙僧(副住職)も語り手の

一人として行ってまいりました。

 

現在語られる所の伝説は

神話学でいう所の「昔話」の

色合いが濃いものと

なっておりますが

仏教的視点では

どのように語れるかについて

少しばかり

お話させて頂きました。

 

とても沢山の方が

ご参加されていらっしゃいまして

伝説が今もなお

多くの方の関心を

引いていると感じました。

 

十和田湖伝説については

ほとんど研究が

なされておりません。

 

山岳信仰や竜神信仰

観音信仰や神仏習合

“仏教的な”言葉を以て

説明がなされてはおりますが

印象としては

それぞれの言葉が

バラバラに分解され独立した形で

用いられており

その中に“祈りの要素”は

薄いように感じております。

 

伝説は歴史とは

似て非なるものです。

 

例えばお釈迦様や

弘法大師空海上人にまつわる

様々なお話が多々ありますが

これらはそれぞれ

「みおしえ」としての

意味があったり

意味を見いだせるもので

現実的にどうであるとか

歴史的にどうであるとか

といった次元の話に

留まりません。

 

十和田湖伝説について

宗教学や仏教学といった

“極”専門的な分野での

研究は事実上皆無といえます。

 

ですので

これまでの十和田湖関係の研究で

「仏教」「天台宗」「熊野系修験」

などの言葉が

実態をそれ程踏まえずに

安易に使われすぎていることが

一僧侶としては気がかりでした。

 

逆にいえば

それらの点を補うことが出来れば

より深みが増すように思います。

 

そんなことを感じながら

素敵な空間で

素敵な時間を

過ごさせて頂きました。

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豊崎郷土かるたを頂きました

豊崎小学校創立140周年に向け

小学校の皆さんが

3年もの月日をかけ

調査、製作に取り組まれた

豊崎郷土かるた

有難くも頂戴いたしました。

 

以前、お寺の歴史や伝説について

小学校でお話したご縁もあり

豊崎郷土かるたの完成は

嬉しく思いますとともに

取り組みを全うされた

小学校の皆さんを

心より誇りに思います。

 

地域の伝承、自然、文化などを

五十音それぞれを初音として

七五調でしたためられた

文字札の一枚一枚からは

一生懸命に地域について

調べられた熱意が

伝わってまいります。

 

文字札に対応した絵札に

描かれる水彩画は

生徒の皆さんが

描かれたもので

言葉以上に“雄弁”で

かつ温かさを感じます。

 

これは「地域の宝」です。

 

豊崎郷土かるたを通じ

地域のことが

後世にも温かく

継承されていくことでしょう。

 

文字札、絵札を

一覧にまとめた資料を

頂きましたので

堂内各所に掲示させて頂きます。

 

当山にお立ち寄りの際は

素敵なかるたを

是非ともご覧下さいませ。

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▼当山に関連するものをご紹介いたします。

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花咲く東京から雪ある八戸へ

3/6、7は上京しまして

宗派地域立場を超えて学びを深める

お寺の未来フォーラム

という催事に参加して参りました。

 

時代の激しい変化と向き合う上で

改めるべきこと

備えるべきこと

価値を再確認すべきことなどなど

様々に考えさせられた

2日間となりました。

 

初日は神谷町の光明寺にて。

 

二日目は築地本願寺にて。

 

価値ある学びや出会いや再会を

心よりありがたく思いました。

 

それと

今回の出張で印象的だったのは

梅の花が咲いていたことでした。

 

八戸はまだ雪が残りますが

もうすぐ花咲く季節が

やってくるんだなと

しみじみと感じました。

 

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観音慈悲に守られて

3/3、4はとても暖かく

もう春がやって来たかの様な

日和でした。

 

それまで積もっていた雪が

一気になくなり

道路上京もすこぶる良好でした。

 

好天に恵まれた中

3/4は当山にお祀りされる観音様の

年にたった一度の御開帳の日であり

その御宝前で多くの方とご一緒に

厳かに護摩法要が執り行われました。

 

その翌日は雪となり

再び冬の景観に戻りました。

 

思い返すとここ数日で

春日和の如くの天候であったのは

3/3、4だけだったので

まさに“観音慈悲”により

守られたように思います。

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3/8十和田湖伝説についてお話します

3/8十和田市の午後1時より

市民交流プラザ トワーレにて

開催されるセミナー

よみがえれ!霊山十和田

最古の「十和田湖伝説」を語る

に当山副住職もお声がけ頂きまして

仏教の視点から伝説について

お話してまいります。

 

お話するといっても

拙僧(副住職)は30分程の持ち時間

なので多くを語ることは

出来ませんが

“真言行者”ならではの視点から

お話をさせて頂きます。

 

詳細につきましては

拙僧(副住職)自身

あまり把握出来てないのですが

予約不要だそうなので

ご都合のよろしい方は

お運び頂ければと思います。

 

日程:平成30年3月8日

時間:13時〜15時

会場:トワーレ(十和田市)

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