紀州 根来を行く

和歌山県岩出市の

新義真言宗

総本山 根来寺(ねごろじ)。

 

興教大師 覚鑁(かくばん)上人

により開かれたお寺です。

 

興教大師 覚鑁上人は

当山の所属する

真言宗豊山派では

弘法大師 空海上人と共に

両祖大師(りょうそだいし)として

お祀りされる大切な方です。

 

覚鑁上人は平安後期の方で

49歳にて亡くなられ

江戸時代に東山天皇より

興教大師の諡号(しごう)を

贈られました。

 

根来寺には

覚鑁上人の御廟があります。

 

覚鑁上人の足跡は

激動の歴史です。

 

根来の地も

日本史上激動の歴史の

舞台となった地です。

 

根来は

拙僧(副住職)が

どうしても赴きたかった

場所でもあります。

 

先月、京都の智積院での

パネルディスカッション

パネラーを勤めさせて頂いた際

友人と共に

念願かなって

お参りさせて頂きました。

 

様々な歴史に触れ

様々な気づきを頂いた

根来参詣となりました。

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古い祈りの形を伝える金峯山寺

奈良県吉野の名刹

金峯山寺(きんぷせんじ)。

 

こちらのお寺は

修験本宗(しゅげんほんしゅう)

総本山です。

 

京都に赴いた際

立ち寄らせて頂きました。

 

修験道(しゅげんどう)や

山伏(やまぶし)という言葉を

多くの方が聞いたことが

あるかと思います。

 

細かなことはさておき

東北の信仰を考える上で

修験道は非常に大切な要素です。

 

金峯山寺は

古くからの

祈りと実践の形を

今に伝える古刹です。

 

吉野は熊野に通じる山で

古くから霊験あらたかな

聖地とされます。

 

金峯山寺の本尊は

金剛蔵王大権現

(こんごうざおうだいごんげん)

という尊格で

高さ10メートル近くの仏像が

3体並んでお祀りされます。

 

蔵王権現は

全国各地で祀られる程

“知名度”の高い尊格です。

 

その形相は

明王の如くの忿怒形で

迫力満点です。

 

権現(ごんげん)とは

「仮のお姿」という意味で

「まことのお姿」のことを

本地(ほんじ)といいます。

 

本堂に祀られる3体は

仏が仮の姿を以て

力強いメッセージを

担っております。

 

中央の本地が釈迦如来

右側の本地が千手観音

左側の本地が弥勒菩薩。

 

またそれぞれに

過去、現在、未来の

三世(さんぜ)の

意味もあるそうです。

 

これらの考え方は

東北の信仰を紐解く上で

とても大切なものです。

 

当山は

湯殿山(ゆどのさん)と

ゆかりあるお寺でもあります。

 

また

当山にて修行したとされる

十和田湖伝説の

南祖坊(なんそのぼう)は

修験者として描かれます。

 

金峯山寺を始め

今に伝えられる所の

修験道の”伝統”は

古の姿を浮かび上がらせる上で

大きな手がかりとなります。

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▼金峯山寺HP

http://www.kinpusen.or.jp/zao/index.html

 

歴史を辿る 歴史を歩く

八戸市尻内町の

張田婦人部の皆様が

当山をお訪ね下さいました。

 

豊崎町の歴史を

辿りながらウォーキング

されるとのことで

11名の方が

ご参加されました。

 

好天にも恵まれ

とても良いウォーキングに

なったのではと

推察しております。

 

おいで頂いた皆様には

当山に伝わる

歴史や伝説

お祀りされる仏像について

などなど様々に

お伝えさせて頂きました。

 

限られた時間でしたが

とても和やかな時間でした。

 

伝えることは

歴史や伝統を

守ることでもあります。

 

今回のように

「お寺ガイド」を

させて頂くような

機会を持つことは

とても良いものだと

思いました。

 

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千体仏完成の地 釜淵観音

糠部三十三観音霊場

第27番札所

釜淵(かまぶち)観音

 

札所を1番から番号順に

お参りする事を

「順打ち」といいますが

順打ちする際には

こちらが県内最後の札所です。

 

こちらの札所には

奇峰学秀(きほう がくしゅう)という

田子町出身である

禅僧のエピソードが伝えられます。

 

余談ですが

「奇峰(きほう)」とは有名な言葉で

「夏の入道雲」を意味する言葉です。

 

陶淵明の作とされる「四時歌」という

お茶の掛軸にもよく用いられる漢詩に

「夏雲多奇峰」という一節があります。

 

奇峰学秀は名僧であると同時に

仏師でもありました。

 

学秀禅師は

27番札所であるこの観音堂にて

千体の仏像を彫ったそうです。

 

釜淵観音の入口脇には

千体仏が完成した際の

記念碑が建てられており

その功績が讃えられております。

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真言宗の本山

当山は

真言宗豊山派のお寺です。

 

真言宗には本山が

18もございます。

 

これは他宗に類なきことです。

 

歴史が長いという

理由だけに止まらず

作法などの“流儀”を

重んじる真言宗の特徴も

理由として挙げられる

かと思います。

 

専門的な言葉を使うと

「法流(ほうりゅう)」

という一切の作法などの

流れを真言宗では

重んじます。

 

おなじ流れでも

事細かに支流があり

「○○流□□方(がた)」

といった具合に

流儀が伝えられます。

 

流儀が異なれば

作法も若干異なっており

お経の節回しも異なります。

 

そこに

深い意味が託されておりは

真言宗の僧侶生涯かけて

多くの流儀に触れて

その真意を体得することを

修行の1つとしております。

 

当山の本山は

奈良県の長谷寺です。

 

その他に真言宗の本山として

善通寺(ぜんつうじ)

須磨寺(すまでら)

清澄寺(せいちょうじ)

中山寺(なかやまでら)

大覚寺(だいかくじ)

仁和寺(にんなじ)

智積院(ちしゃくいん)

泉涌寺(せんにゅうじ)

東寺(とうじ)

勧修寺(かじゅうじ)

随心院(ずいしんいん)

醍醐寺(だいごじ)

宝山寺(ほうざんじ)

朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)

西大寺(さいだいじ)

根来寺(ねごろじ)

金剛峰寺(こんごうぶじ)

が挙げられます。

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南祖坊伝説の色々

当山は

十和田湖伝説と関わるお寺です。

 

南祖坊(なんそのぼう)という

1人の僧侶が湖の主であった

八郎太郎に変わり

青龍大権現

(せいりゅうだいごんげん)

という神として

新たな主となる。

 

それが十和田湖伝説の

大まかなストーリーです。

 

当山は

南祖坊(なんそのぼう)が

幼少期から青年期にかけて

修行したお寺だと伝えられます。

 

この伝説には典拠となる

書物が幾つか存在します。

 

当山には

『十和田山神教記』

写本が伝えられております。

 

十和田湖伝説は

写本によって内容が

異なります。

 

主役である南祖坊の名前も

書物によって

異なっております。

 

八戸近辺で

十和田湖伝説について

よく参考にされる

書物として

『十和田由来記』

『十和田記』

『十和田山神教記』

の3つが挙げられます。

 

この3つが伝える

伝説の違いは沢山ありますが

分かりやすい例として

南祖坊の名前について

ご紹介します。

 

南祖坊には幼名と僧名があり

『十和田由来記』では

【幼名】熊之進【僧名】南宗坊

『十和田記』では

【幼名】善正【僧名】南祖坊

『十和田山神教記』では

【幼名】南祖丸【僧名】南祖法師

というように

それぞれの書物により

記載が全く異なっております。

 

当山には南祖坊の御像が

観音堂に安置されますが

『十和田山神教記』と同じく

「南祖法師(なんそほっし)」

の御名でお祀りしております。

 

▼十和田湖南祖坊伝説について

https://fugenin643.com/category/ふげんいん探訪/十和田湖南祖坊について/

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かんのんまいり〜悟真寺〜

糠部三十三観音霊場

第25番札所

悟真寺(ごしんじ)

 

三戸町同心町のお寺です。

 

門を入り右手側に

札所の観音様が祀られる

観音堂がございます。

 

こちらのお寺には

会津藩士戊辰殉難者招魂碑が

建立されております。

 

三戸の旧会津藩士の方々が

会津有縁者の慰霊のために

建立したものです。

 

会津藩は再興を許され

北の地に斗南藩を立藩しました。

 

始めは五戸に藩庁が置かれ

後に下北の円通寺に

藩庁が移されます。

 

斗南藩の方々は

見知らぬ北の地に移られ

大変なご苦労を強いられたと

伝えられております。

 

 

悟真寺観音をお参りの際は

招魂碑にもお手を合わせて頂き

激動の時代におもいを

馳せられてみてはいかがでしょうか。

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団参を予定しております

来年の話になりますが

団参(だんさん)を

したいと思います。

 

団参とは

団体参拝のことです。

 

当山では何年もの間

団参が行われていないので

企画したいと思います。

 

来年は西国霊場が

開創1300年という節目

でもあります。

 

西国の札所でもある

本山の長谷寺に

大きな節目に

有縁の方々とお参り

出来たらと考えております。

 

本堂の建替に向け

本格的に動き出した

この時に企画することにも

意味があるように感じます。

 

本山の長谷寺は

奈良県桜井市にございます。

 

古の祈りを

今に伝える素晴らしいお山です。

 

日程などはまだ未定ですが

拙僧(副住職)としては

熊野にも赴きたいと考えております。

 

熊野は

十和田湖伝説の南祖坊に

関係する地でもあります。

 

団参を通じて

本山とのご縁を深めて頂くとともに

当山の歴史や伝説にも

触れて頂ければと

思いを巡らせております。

 

考えを形にして

整いましたら

皆様にお知らせさせて頂きます。

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「遺品整理」というお仕事

誰しもが

いつの日か

生涯を全うするその時を

迎えます。

 

当然のことながら

亡くなれば

物もお金も持っていく

ことは出来ません。

 

遺品整理士(いひんせいりし)と

いう資格があります。

 

つい先日

粗大ゴミを処理して頂いた

市内の業者さんは

遺品整理も扱える

遺品整理士が所属される

業者さんでした。

 

作業がてら

色々とお話をお伺いしました。

 

知っているようで

知らなかったことを

教えて頂き

とても参考になりました。

 

「知る」ことの

大切さを改めて

痛感しました。

 

完全に“分業化”されている

ことであったとしても

その全体像を把握する必要が

あるように感じました。

 

特にこれからの時代

とても重要だと感じます。

 

例えば

とある方が亡くなられて

その方に身寄りの方が

いらっしゃらない場合

どのような対応をされ

どのような形でお弔いされ

どのような形で諸手続きがなされ

どのような形で遺品整理されるのか。

 

おおっぴらに

しにくいことかとは思いますが

多くの方が知るべきこと

でもあるように感じます。

 

知ることは

行動を考える契機となります。

 

少子高齢化で

独り暮らしの方も

空き家状態のお宅も

随分と増えております。

 

実際の「流れ」と

地域の現状を

踏まえた上で

あれこれと考えることは

住みやすい環境作りにも

繋がるのではないでしょうか。

 

ここ数年

非常に多くの不安やお悩みを

抱えられていらっしゃる方よりの

ご相談が多くなっております。

 

特に多いのは

ご自身が亡くなられてからの

ことについてのご相談です。

 

地域をあげて

それらの「心の叫び」に

向き合う必要も感じております。

 

少しでも

多くの方の不安を和らげる

ことが出来るような

環境となるように

励みたいと思います。

 

たまたま

「遺品整理」も担われる

業者さんとの交流を通じて

将来への思いを

巡らせさせて頂いた

とある水無月の1日でした。

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本堂建替へ⑤ 趣意書配布までの怒涛の日々

本堂建替へ向け

当山では勧募浄財(ご寄付)を

募っております。

 

勧募浄財を募るにあたり

本年3月末に有縁の皆様へ

趣意書(しゅいしょ)はじめ

諸々の書類をお届けしました。

 

書類をお届けするに

至るまでの日々は

思い出深いものがあります。

 

書類をお届けするには

当然のことながら

方針が固められ

体制の確認がなされる

必要がありました。

 

決まるまで

特に時間がかかったのが

勧募浄財(ご寄付)の

管理についてです。

 

どこにどのように納めて頂き

どのように確認を行い

どのように管理するか。

 

それらが定まった後に

口座を開設し

趣意書を作成し

勧募浄財納入の手引きや

諸連絡の書類を整えました。

 

さらには

ご納入頂いた浄財を

管理するために

檀信徒名簿を作成し

台帳も作成しました。

 

1/22より2/5まで各所で

地区別説明会が開催され

それを受けて

2/11に役員総会が開かれ

2/20に建設委員会の口座を開設して

3/4に建設委員会を開催しました。

 

3/4の建設委員会の話し合いで

管理体制の骨格が決まり

翌日以降“必死で”書類作成に

取りかかりました。

 

3月は所用も多く

お彼岸の時季でもありましたし

諸々の書類の印刷のことも考慮

しなければならず

てんやわんやな毎日でした。

 

彼岸中に

諸書類の印刷が終わり

全てが納品され

次の課題は発送準備でした。

 

名簿と照らし合わせながら

封筒に趣意書含めて

6種の書類を納めなければ

なりません。

 

3/25に役員総会の開催が

決定しており

その際に役員の皆様に

書類をお渡しして

各地区にて配布して頂く

段取りになっていたので

その日までに是が非でも

発送準備を終える必要がありました。

 

facebookにて

発送作業のお手伝い頂ける方を

募集させて頂き

8名もの方にご協力頂きました。

 

3/23の早朝より

駆けつけて下さった皆様と

発送準備に取り掛かり

七百数十組もの書類が整いました。

 

そして無事に趣意書配布へと

至ることが出来ました。

 

拙僧(副住職)にとって思い出深い

「激動の3月」となりました。

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【勧募浄財御寄進のお願い】

本堂建替にあたり

御寄進のお願いを申し上げます。

 

御浄財の多寡を問わず

御志納者のお心通った御浄財として

ありがたく拝受させて頂きます。

 

ご協力の程

何卒お願い申し上げます。


 

※詳細は下記に掲載してございます。

▼建替の趣旨とご協力のお願い

普賢院本堂建替趣意書

 

▼本堂建替基本計画

普賢院本堂建替基本計画

 

▼本堂現況報告資料

普賢院本堂現況報告写真資料