春彼岸(はるひがん)を
迎えようとしております。
当山は
十和田湖南祖坊(なんそのぼう)伝説
ゆかりの寺院ですが
春と秋の彼岸の時季に
南祖坊が来臨するという
いわれがございます。
江戸期になると
当山本坊の盛岡永福寺は
盛岡に建立されますが
盛岡においても
彼岸に南祖坊が来臨するという
慣習は引き継がれていたことが
近世の史料から
読み取ることが出来ます。
※関連記事↓
https://fugenin643.com/blog/南祖坊伝説の諸相⑨/
https://fugenin643.com/blog/南祖坊伝説の諸相⑩/
行事や儀式というものは
そこに通わされている「意味合い」や
「物語」ともいえるような筋書きが
現在において「体現」「再現」される
とても大切なものといえます。
当山は古い歴史のみならず
様々な伝承に彩られた古刹なので
それらを後世に伝える意味においても
様々な「意味合い」「物語」に
触れて頂けるよう
つとめることが必要だと
最近は感じております。