双極性障害(躁うつ病)と向き合う⑲〜酒類のお供えを控えるようご協力願います〜

2017年7月21日以来

4年ぶりにこのテーマで

書かせていただきます。

 

当山住職は

長く双極性障害(躁うつ病)を

患っておりまして

治療を続けています。

 

これがどのような病気で

どのような症状があり

どのような難しさがあるのかは

過去にも記しているので

そちらをご参照いただければ

と思います。

 

▼過去の記事(カテゴリー)はコチラ

https://fugenin643.com/category/%e5%8f%8c%e6%a5%b5%e6%80%a7%e9%9a%9c%e5%ae%b3%e3%81%a8%e5%90%91%e3%81%8d%e5%90%88%e3%81%86/

 

この病気は

アルコール依存や

ニコチン依存とも

深く関わるとされます。

 

2016年夏(7月頃)より躁状態になり

お寺に住む寺族は

健康にも害が及んでしまうなど

大変なことが沢山ありましたが

2017年春頃に

状態が落ち着き

良い具合でおりました。

 

双極性障害は

維持治療」が求められます。

 

当山住職の場合

お医者さんから

アルコールとタバコの摂取は

禁じられています。

 

禁煙は難しいようで

今でもかなり摂取していますが

アルコールの方は

この約4年何とか不摂取を

維持しておりました。

 

しかし

ここにきて

隠れてウイスキーを

飲んでいました。

 

この「ちょっとだけ」が

一時的なもので終わることなく

躁状態や過度のアルコール依存への

入口となる確率が高いことが

よく言われています。

 

なぜ飲んだのかをたずねると

開き直った様子になり

親戚の叔父に

「たまには飲んだほうがよい」

と言われたということだったので

その叔父に連絡してみると

そのような話をしたことはない

とのことで

その場を取り繕うために

出てしまった嘘のようでした。

 

双極性障害の治療は

躁状態にならないように

することが第一とされます。

 

今回の一件はもしかしたら

躁状態への兆候かもしれませんし

その逆への兆候かもしれません。

 

文字に起こして眺めてみると

客観的に物事を

眺めやすいとされるので

活字化して整理してみると

躁っぽい雰囲気があるように思います。

 

かなりの躁状態となってしまうと

「自己中心的」「自分勝手」

で周囲はお構いなしとなりうるのですが

その入口にあるとしたら

その入口にあるということを

自身も寺族(家族)も

「自覚」しなければなりません。

 

今回の一件についていえば

双極性障害(躁うつ病)

という脳の病気が

そうさせているわけですが

お寺に住む者も皆人間なので

正直裏切られた感じがあり

とても残念に思っています。

 

この病気は完治が難しく

向き合っていくものです。

 

躁状態となれば

4年前のように

お寺の者のみならず

周囲の方へも

ご迷惑をおかけすることが

あるかもしれないので

今回ここに

記させていただきました。

 

こちらのブログは当山有縁の方も

少なからずお読みになられているので

ここで勝手ながらお願いがあります。

 

当面は

位牌堂と観音堂への酒類のお供えは

なるべくお控えいただきたいのです。

 

アルコール依存状態ですと

あら探ししてまで

アルコールを探してしまうという

症状になることがあります。

 

念押ししますが

あくまでも病気がそうさせているのです。

 

4年前の経験から

躁状態になってしまうと

寺族だけで向き合うのは

かなり難しくなることが想定されるため

まことに勝手なお願いではありますが

事情をご賢察のうえ

ご協力いただければ幸いです。