双極性障害(躁うつ病)と向き合う⑳

当山住職は

双極性障害(躁うつ病)を

患っています。

 

これは脳疾患で

躁(そう)

うつの状態を

繰り返すもので

現在住職は

躁(そう)状態にあります。

 

周知の必要があった

ということもあり

これまでもブログにて

双極性障害について

触れてまいりました。

 

この疾患と向き合うにあたり

躁状態をいかに抑えるかが

大きなポイントになります。

 

躁状態になると

感情のコントロールが難しくなり

冷静な判断が出来ず

衝動的な活動が目立つようになります。

 

当山住職は

数年前にも躁状態になり

周囲の方に

ご迷惑とご心配を

かけてしまった実例があります。

 

周囲の認知度を高めることが

双極性障害の患者にとっては

良い環境となるそうなので

少しでも多くの有縁の方に

周知していただきたく

双極性障害に関連した投稿を

させていただきます。

 

どのような疾患であるかを

知っていただいた上で

お向き合いいただくことが

当山住職を守る

あるいは誤解を避ける

ことにもつながるとの

思いでつづっております。

 

躁状態については

過去にも取り上げているので

そちらも

お読みいただければ幸いです。

これまでの記事はコチラです

 

厚生労働省のHPにも

双極性障害について

紹介されているので

そちらのリンクも

貼らせていただきます。

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_bipolar.html

 

人には

気分の浮き沈みがありますが

双極性障害の場合

単なる気分的な変動とは

全く異なります。

 

一見すると元気なのですが

それは健康的なものではなく

疾患により引き起こされる

病的な“元気さ”です。

 

前回は

2016年夏〜2017年3月頃に

躁状態になったのですが

それ以降は

穏やかな寛解(かんかい)状態

にありました。

 

念押ししますが

躁状態はあくまでも脳疾患により

引き起こされる症状でして

患者本人の人格や倫理とは

全く文脈が異なるものです。

 

躁状態では

感情のコントロールであったり

冷静な論理的思考が

難しくなります。

 

躁状態では

脳が“興奮状態”にあり

次々と考えが浮かぶそうで

多動・多弁・大声になり

感情的・独断的な

行動が多く見られたり

散財してしまう等の

特徴があります。

 

当山住職の場合

5年前にも見られた

症状に共通するものが

多いように思います。

 

寛解期には

月に一度の通院でしたが

今月に入ってからは

躁状態ということもあって

週に一度の通院になりました。

 

住職は糖尿病もあるため

使用出来る薬にも

限りがあるようです。

 

主治医のお話では

次回の通院時に

躁状態が落ち着かなければ

入院も考える必要が

ある状態だそうです。

 

躁状態になって以降

住職の生活リズムも

かなり狂ってしまいました。

 

当山ではここ約10年

葬儀や法事などの法務全般を

拙僧(副住職)が

担当しております。

 

今回においても

5年前においても

拙僧(副住職)が

一番困らされるのが

躁状態の住職が

社会状況や現行方式を

全く無視して

法務へ衝動的かつ独断的に

行動してしまうことです。

 

躁状態の記録を

留めておいたほうが

良いということを

その道に詳しい知人から

アドバイスいただいたので

このブログを含め

具体的に記録をとっていますが

疾患による症状とはいえ

客観的に考えても

常識から外れた言動が

とても多いのが現状です。

 

5年前も今回も

先方さんに電話して

疾患の現状をお伝えして

お詫び申し上げて

予定を再調整した

というケースがありました。

 

双極性障害の治療では

「低め安定」が

理想とされるそうです。

 

病的元気さの躁状態にある時は

患者本人には万能感があり

とても調子が良いように感じて

超多動的になるわけですが

躁状態が激しい分

次に訪れるうつ状態も

激しくなってしまいます。

 

その振り幅を

少なくするのが

双極性障害の治療の

目指すところとされます。

 

理想とされる「低め安定」

つまり寛解期においては

患者本人には冷静な判断も出来ますし

穏やかに過ごすことが出来ます。

 

躁状態の怖さとして

よく語られるのは

・社会的信用の喪失

・家庭崩壊

につながりやすいことです。

 

またまた念押ししますが

躁状態はあくまでも

脳疾患により引き起こされるもので

患者本人の人格や倫理とは

全く別次元のものです。

 

住職は診察日には

きちんと通院しており

疾患ときちんと向き合っております。

 

風邪になると

咳が出たり鼻水が出るようなもので

躁状態になると

それに伴う症状が出てしまうわけです。

 

住職は現在

これまで述べてきたような

健康状態であるということを

特に当山有縁の方々には

ご承知おきいただきたく

ここにお願い申し上げます。