日本の音にも
伝統があります。
日本音楽の源流は
声明(しょうみょう)
とされます。
声明(しょうみょう)とは
節が付けられた
お経のことです。
真言宗は
声明を重んじる
宗派でもあります。
平安時代よりの宗派ゆえ
いにしえのひびきを
今に伝えます。
声明の楽理(がくり)は
中国伝来のものがベースと
なっております。
その楽理は
雅楽などの邦楽にも用いられ
ご詠歌の譜にも
応用されております。
「修行時代」に
声明を御指南頂いた際には
全く理解できなかった
楽理ですが
色々調べものをしていた折に
再び紐解く機会があり
約十年振りに
学び直しております。
不思議なもので
拙僧(副住職)にとって
かつては無味乾燥なものに
感じた楽理が
今となっては
とても味わい深く感じられます。