輝き増した大日如来像

先日新たに十一面観音三尊を

お迎えいたしましたが

その際に

修繕を終えたお仏像2体も

引き取らせていただきました。

 

そのうち一体は

大日如来像です。

 

この大日如来像は

身の丈15センチ程のお仏像で

全体的に燃え焦げていました。

 

おそらく文化7年(1810)の

本堂火災の際に

後背や台座などが焼失してしまい

仏像部分のみが残ったものと

思われます。

 

火災の歴史をその身に留める

貴重なお仏像の一体です。

 

大日如来は

真言宗では殊に重要な尊格で

まさに主尊とされます。

 

以前より気にかかっていたものなので

この機会に後背・台座・厨子の製作を

仏師・小堀寛治さんに

お願いしておりました。

 

仕上がりを拝見しまして

とても感動しました。

 

もともとのお仏像の

雰囲気を踏まえた製作は

まさに職人技です。

 

こちらの大日如来像は

新本堂では観音堂脇堂の

上段中央にお祀りされる予定です。

 

普賢院には

大日如来像がいくつかお祀りされますが

その中で最も古いのが

今回紹介させていただいたお仏像です。

 

これからも

大切に祈り継ぎたいと思います。

 

▼修繕前

 

▼修繕後(後背・台座・厨子を製作)