食欲の秋、読書の秋など
秋を形容する言葉は様々です。
中国に起源を持つ「気」の
考え方では秋は「収」の
季節とされるそうです。
春、夏と経る中で得てきたものを
“収斂させる”季節といった意味合いです。
弘法大師空海上人や
興教大師覚鑁(かくばん)上人は
平安時代に活躍された
真言宗の偉大な僧侶で
殊にお二方は両祖大師(りょうそだいし)
として真言宗豊山派では
尊んでおります。
両祖大師には多くの著作があり
当然のことではありますが
それらからは当時の“価値観”が
感じられます。
殊に自然観(宇宙観)や
人体観(病理論など含む)は
中国伝来の思想が踏まえられております。
そういった類の部分は
学生時代はチンプンカンプンで
全くもって「無視」しておりましたが
きちんとそれらも踏まえ
改めて紐解いてみると
実に“壮大な世界観”を感じます。