十和田湖伝説の南祖坊(なんそのぼう)。
十和田湖の龍神である
青龍大権現(せいりゅうだいごんげん)
の本地とされる僧侶で
当山2世の月法律師(がっぽうりっし)に
弟子入りしたと伝えられます。
南祖坊の伝説には
とても多くのバリエーションがあり
弘前の乳井(にゅうい)で
生まれたとの伝えもあります。
南祖坊が出生したとの
伝えがある乳井では
その昔
福王寺(ふくおうじ)という寺院が
権威を振るっており
乳井氏が別当を勤めていたそうです。
福王寺は
信濃戸隠修験の修験者により
創建されたとされ
乳井氏はその修験者の
末裔とされるようです。
乳井神社の社殿裏手の丘には
古い五輪塔ほか石塔や板碑等が
沢山並べられており
歴史が感じられる場所です。
「十和田信仰」は
県内においても各所で違いが見られます。
その違いを考える上で
関連寺院や修験者の
法流(ほうりゅう)が
1つの手がかりとなるように感じます。