本質を見失わないようにしつつ臨機応変に

本日は

当山有縁の方の葬儀のため

市内の葬儀会館へ。

 

当地では

火葬してから通夜を行い

翌日の葬儀という

段取りが一般的ですが

今回は

葬儀をしてから火葬という

流れでのお弔いでした。

 

拙僧泰峻は

東京の寺院に奉職した時期もあるため

葬儀後に火葬する形式を

個人的に「東京式」と呼んでいます。

 

当地でも

火葬場の空き状況であったり

ご遺族のスケジュールの関係で

「東京式」の段取りになることは

時折あるのですが

コロナ禍になって以降

割合が増えたようにも感じます。

 

また今回は

諸事情により

一日で終わらせていただきたいとの

ご相談があったため

通夜を行わず

葬儀→初七日乃至百ヶ日法要→火葬→納骨

という形で

ご一緒させていただきました。

 

時間に限りある中でも

お集まりの皆様とともに

丁重にお弔いが

なされたように感じています。

 

1日で葬儀を行うことは

負担が少ないと感じられるかもしれませんが

案外そうとも言い切れませんで

通常ですと

2日間で行うお作法などを

1日で行わせていただくため

これはこれで大変といえます。

 

葬儀に限らず

仏事においては

形式も大切ではありますが

その時その時の

様々な状況を踏まえて

臨機応変に適した形式で

お心通ったひとときに

していただけることが

もっと大切だと

拙僧泰峻は考えています。

 

そういった本質的なことを

忘れないよう心がけつつ

臨機応変に

祈りのひとときを

ご一緒させていただきたいと思います。