変わり続ける大切さ

当山では

様々な催しがあり

そちらの印象が強いのかもしれませんが

それ以上に

葬儀や法事が圧倒的に多いお寺です。

 

令和元年でいうと

有縁の方の葬儀だけで五十数件あり

法事となるとその数倍の件数です。

 

葬儀は

1日で終わるケースもありますが

八戸近辺の場合は

亡くなられてから5日目を

葬儀にあてることが多いです。

 

ということは

多くの場合3〜4日のうちに

白木の位牌や塔婆をはじめとする

書き物を用意して

お寺の過去帳にも

必要なことを書きしたためて

さらにはご自宅の位牌や過去帳

位牌堂の位牌や過去帳

加えて名簿等様々な書類を整えて

といったことを

しなければなりません。

 

短期間に

数件の葬儀が重なることも

珍しいことではないので

“てんやわんや”していることが

年に何回もあります。

 

現在では

毎月の東京への出張や

研究調査での出張や

研修なども多いので

本年も年頭から

今日にいたるまで

“てんやわんや”しております。

 

これは当山に限らず

似たような状況下にある

お寺は多いと思います。

 

当山は「大寺院」ではありませんし

僧侶の職員さんを雇って

数名で法務を行っているお寺ではないので

現在の体制では

全てを主に1人で

行わなければなりません。

 

令和元年は

何とか無事に過ごすことが

出来ましたが

「1人で全てを行う」のは

件数的にも現実的にも

厳しくなっているように

感じております。

 

あまりに沢山のことが重複した時は

日程が長引いてしまうこともありますし

体力的にどうしても“疲労感”が

にじみ出てしまうので

かえってご宗家の皆様にご心配を

おかけしてしまうこともありました。

 

歴代「丁寧な儀式」を

心がけてきた当山ですし

この部分はきちんと

継承させて頂きたいので

丁寧さを心がけられる環境を

きちんと考える必要が

あるように思います。

 

そのような環境を整えるべく

拙僧(副住職)が所属する

研究所の先生方にアドバイスを頂きつつ

数年前から様々な方法を

思案・模索しておりまして

近い将来

形に出来ればと考えております。

 

当山は開創より1200年という

永い歴史が伝えられるお寺ですが

それは時代の変化に

しっかりと向き合い

“変わり続け”てきた

ゆえのことです。

 

ここでいう「変わる」というのは

「適応」という意味合いです。

 

特に昨今は

今回の投稿の件以外の部分でも

変わり続ける大切さを

強く感じております。

 

まさに臨機応変。

 

「今」ときちんと向き合わせて頂き

有縁の皆様にご安心頂ける

よりよい環境を整えさせて頂きます。