当山住職は長く
双極性障害(躁うつ病)という
脳疾患を患っており
現在は躁状態にあります。
双極性障害の治療では
躁状態をいかに抑えるかが
重要なポイントになります。
社会的認知度が低く
誤解を生じる場合が想定されるため
当山では
住職が躁状態にある際
健康状態についてや
病気について
特に有縁の方に把握していただくべく
当ブログやSNS各種を通じて
周知に努めております。
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躁状態になると
患者本人は自身の感情や行動を
コントロールすることが出来ず
衝動的になり
易怒的に(怒りやすく)なり
かなり横柄になり
自己中心的で自分勝手になり
注意散漫になり
冷静な思考や判断が難しくなり
多動的になり
多弁的になり
自身が偉くなったような誇大性が高まる
といったように様々な症状が
引き起こされてしまいます。
これらは脳疾患による症状なので
患者本人の人格や倫理といった
こととは別物です。
躁状態での
明らかな異常行動を
患者本人が異常とは感じない点が
また難しい所でして
社会的信用の喪失や
家族崩壊を引き起こしやすい
大きな理由だと言えます。
家族内では
まさに自己中心的な言動が目立ち
異常と感じられる
自分勝手な行動が多く見られます。
ご飯を食べるよう促したり
お風呂に入るよう促したり
やることをやるよう促したり
といったごく自然な声がけに
逆上して声を荒げたりすることも
少し前より増えたように感じます。
家族崩壊につながりやすいというのは
身をもって感じています。
適度な距離を保って
接することも大切という
アドバイスをいただいたことがあるので
躁状態の時は
ある程度距離を保って
向き合うようにしております。
生活リズムを整えることが
双極性障害の治療において
とても大切とされ
社会リズム療法という
アプローチも存在します。
社会リズム療法は
周囲の者だけが意識しても
成就するものではなく
患者本人も意識しなければ
成り立ちにくいものです。
現状
当の患者本人が
生活リズムを整えたいという
意識に欠けているため
自分本位の時間の流れで
過ごしているように
見受けられます。
とにかく
生活リズムが乱れており
天の邪鬼のような感じで
周囲のアドバイス通りには
動くことが出来ず
何かしら理由をつけて
複数の脱線行為が連鎖してしまい
一つのなすべきことに至るまでに
余計なこと(衝動的な諸行動)が
介在してしまうので
その結果
生活リズムが乱れてしまうと
まとめられるかと思います。
最近の住職は
一時躁が落ち着いたようにも
感じられたのですが
ここ数日は
悪化しているように思います。
筋道を立てて物事を
考えられない状態であることも
相俟って
生活リズムは狂ってしまい
服薬の時間も乱れたうえ
睡眠時間が少なくなったことも
影響して体の疲れが取れず
躁状態が悪化したのではと
推測しています。
躁状態では
次々と考えがめぐってしまい
注意散漫になるため
一つのことに集中して
取り組むことは困難で
あれこれと着手してしまう
といった行動が顕著になるのですが
ここ数日は
まさにそういった様子です。
医師の話ですと
二人暮らしや
核家族世帯では
患者家族に相当の
ストレスがかかるため
躁の場合は患者のためのみならず
家族のためにも入院することが
とても効果的だそうです。
双極性障害でいう
躁状態とうつ状態というのは
気分の浮き沈みといった
ごく一般的なものとは
全く異なりまして
脳疾患が原因となって
引き起こされるものです。
身は一つでも
両極端な状態を
行ったり来たりするわけなので
患者本人への負担は
かなり大きいようで
年をとる速度も
早いように見えます。
ウイルス感染の拡大が
各所で見られ
特に最近は八戸でも
顕著な増加傾向にあり
不要不急の外出を
避けなければならない状況が
続いております。
ですが
最近の住職は
そういったことは
お構いなしでして
明らかに不要不急の用事でも
必要な用事であると
声を荒げて主張して
強引に出かけるという状態です。
この点も
最近は心配な所でして
近くの地域でも
感染者が相次いでいるので
口だけではなく行動として
感染対策をして欲しいのですが
そもそも躁状態の
代表的な症状に
他人の意見に耳を貸さない
と挙げられているので
躁状態では難しそうです。
つい最近あった話ですが
とある葬儀会館に
どうしても自分で
届けたいものがあり
すぐに行くと
意固地になってしまい
母が車で送ることになりました。
先に触れたように
ウイルス感染対策が
重んじられる昨今なので
事前にその葬儀会館に
連絡させていただき
事情をお伝えして
ご対応にご協力いただきました。
今回は
状態が少し悪化していることに
ついて述べてまいりましたが
躁による言動の激しさが
なかなかおさまらない
といった方が的確かもしれません。
というのも
最近の住職は眠気や疲れを
感じているようで
この点についていえば
躁状態は落ち着いてきたとも
いえるかもしれません。
かなりの躁状態であれば
寝なくても活発に活動できるような
状態なので
眠気や疲れを感じていることは
寛解への兆しとも
捉えることが出来ると思います。
躁状態が激しいと
その分うつが長く激しいものに
なりやすいと聞きます。
双極性障害は
躁とうつを繰り返す脳疾患です。
言い方を変えると
躁状態の後に
必ずうつになります。
躁状態の後に控える
うつ状態のことも
見据える必要があります。
両極端な状態の幅を
小さくすることが
双極性障害の治療の
目指すところです。
7月後半頃から躁状態になって以降
週1回の通院で治療をしているのですが
それだけ丁寧な治療を要する
状態だということです。
本来は
誠実で優しく真面目な性格の住職ゆえ
治療や服薬はきちんと行っており
寺族一同
双極性障害と向き合っております。
躁状態で
いかに横柄で自分勝手な言動が
見られたとしても
それは脳疾患により引き起こされている
いわば“幻像”と捉えています。
とにかく
早く寛解期に
入ってもらえればと願っています。