双極性障害(躁うつ病)と向き合う⑩

当山住職は長年

双極性障害(そうきょくせいしょうがい)

患っております。

 

躁うつ病ともいい

躁(そう)状態と

うつ状態を

繰り返す脳の病気です。

 

現在は夏頃より

躁(そう)状態が

続いており

家族は中々の疲労を

重ねております。

 

本人が

やや落ち着いていても

周囲にいる家族は

相も変わらず

気苦労が絶えません。

 

この病気は

患者自身が

自己コントロール

出来るか否かが

家庭円満の鍵と

なるようです。

 

いくら

周囲が理解を深めても

本人の姿勢が

伴わなければ

意味が薄れてしまいます。

 

自己コントロール

のためには、とにかく

生活リズムを整えることが

求められるそうです。

 

これは

病気云々関係なく

生きる上で

大切なことかと思います。

 

生活リズムを整えるには

まず自身の行動を

冷静に見直すことが

第一かと思います。

 

①起床

②三度の食事

③就寝

まずはこの3点が

重要な節目です。

 

そこに

掃除や何らかの作業など

日課となるものがあれば

それらを加味することで

自身の生活リズムの

ポイントが確認できます。

 

これらの時間を決めて

時間通りに

生活することを

心掛けることで

自ずと生活リズムが

整います。

 

要するに

規則正しい生活をする

ということです。

 

このことが

自己コントロールをする上で

とても重要なことだそうです。

 

通院先でも

そのように言われているようです。

 

ここ数ヶ月の

住職の様子を見ていると

躁(そう)状態が

激しい時は

生活リズムが乱れ

そのことは家族にも

相当なストレスを与えて

おりました。

 

時間通りに生活することの

大切さは頭で分かっていても

実行できない様子でした。

 

生活リズムを整えることは

本人のためであると同時に

家族へのストレスを

軽減させることにも

なるのだと痛感しています。

 

生活リズムを整え

さらに願わくば

生活習慣も

整えてもらえればと

思っています。

 

殊にタバコは

「百害あって一利なし」

といわれる如くで

本人のみならず

周囲の受動喫煙

問題視されている所なので

境内・室内での喫煙は

やめてほしい所です。

 

少し前に

檀家さんの葬儀の際

会場への送迎をして下さった

ご宗家の方が医師でした。

 

その方にお聞きした所

タバコ

肺がんは勿論のこと

動脈硬化や心筋梗塞の

リスクをかなり高めるので

やめた方が良いと

アドバイスされました。

 

また

受動喫煙においても同様で

周囲の者にも

発病のリスクを高めるようです。

 

実際のところ

拙僧(副住職)も

しばらくおさまっていた咳が

夏以降、再びひどくなってしまいました。

 

母も以前

タバコの健康被害から

入院したこともあるのですが

最近、再び咳き込んでおります。

 

住職本人は

窓を開ければ良いと

思っているようですが

科学的にいえば

窓を開けて臭いを誤摩化しても

有害物質が無くなるわけでは

ないのです。

 

調べると

タバコには4000種類もの

化学物質が含まれているそうです。

 

そのうち有害物質は

200にものぼるそうです。

 

拙僧(副住職)や母が

咳き込むには

きちんとした理由があり

健康上かなり悪い状況である

ことを是非とも

住職本人には

理解して欲しい所です。


住職自身も

このブログを

きちんと

読んでおります。

 

そして

住職自身が親しい方に

ブログに自分のことが

ありのままに書かれている

ことも話しております。

 

住職含め

家族全員で

双極性障害と

向き合っております。

 

少なくとも

拙僧(副住職)は

そう感じております。

 

病気になること自体には

誰に非があるということでも

ありません。

 

生きる上で

「病」と向き合わなければならない

ということは

お釈迦様の時代から

真理として

説かれていることです。

 

そうであるならば

どのように向き合うのかが

問われる所だと思います。

 

ありのままを

書かせて頂いておりますが

「陰口」として

こちらで書かせて頂いて

いるわけではありません。

 

私たちの考えがあって

ありのままを

そのままに

書かせて頂いております。

 

一見きついことばかり

書かれているような

印象を持たれる方が

多いかもしれませんが

住職は住職なりに

よそ様に対して

誠心誠意込めて

向き合わせて頂いております。

 

ブログで書かれる

極端な行動は

あくまでも“病状”であり

無差別に攻撃的で

あるわけではありません。

 

時折

行き過ぎたやりとりに

なることもありましたが

それにはきちんとした

理由があることです。

 

出来ることを

一生懸命やろうと

やや不自由な体で

励んでおります。


双極性障害には

「気分障害」という

側面があるんだそうです。

 

詳しいことは分かりませんが

躁(そう)状態でいえば

高ぶる感情を抑えきれずに

“ハイ”になりっぱなしといった

感じでしょうか。

 

本年の普賢院では

“僧侶として”気分が高ぶるような事が

いくつもありました。

 

一番の出来事は

南祖法師(なんそほっし)の御像が

“発見”されたことです。

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南祖法師とは

十和田湖伝説に登場する

南祖坊(なんそのぼう)のことで

当山にて修行したと伝えられる

伝説の僧侶です。

 

他にも様々ありまして

当山の歴史上

大きな転換期とも

いえる年でした。

 

躁(そう)状態となる

直接的きっかけとなった

具体的な出来事は

身内の法事でしたが

その他にも

様々な環境の変化が

ありました。

 

拙僧(副住職)も

本年が歴史的に非常に意義深い

年であったと感じております。

 

この年にあって

激しい躁(そう)状態に

なったということは

故なきことではないと思います。

 

うつ状態を吹き飛ばす程の

大きな意味のある年だということを

住職は自身を以て示している

ようにも思います。