双極性障害(躁うつ病)と向き合う⑥

双極性障害(そうきょくせいしょうがい)

脳の病気で

誰にでも起こりうるものです。

 

当山住職が

長年患っている病気でもあります。

 

当山住職は

本年夏頃より

躁(そう)状態にあります。

 

夏以降

躁(そう)状態が

激しかったため

家族一同

非常に苦労しておりました。

 

住職自身は

躁(そう)状態のため

気分爽快で

幸福感に満ちているので

周囲の迷惑等は

全く関係ないような

状態でした。

 

言葉遣いも横柄で

特に家族に対しては

目に余るものがありました。

 

あくまでも

病気が極端な言動を

引き起こしているのだと

頭では分かっていても

現実は“過酷”とも

感じられるものでした。

 

躁(そう)状態では

常識的な是非の判断が

難しくなるため

行き過ぎた行動に対しては

注意しなければなりません。

 

注意すればしたで

「何でも反対する」といった感じで

憤慨しておりました。

 

前回の通院で

処方される薬が変わり

少しは落ち着いたようですが

正直、気苦労は耐えません。

 

その影響か

過労の影響か分かりませんが

拙僧(副住職)はここ何年か

左耳の調子が悪い時が

見られるようになりました。

 

妻も

過度のストレスから

右耳が不調なようで

今度病院に行くことになりました。

 

副住職妻が

恐らく最もストレスを

感じているように思います。

 

別居した方が

家族のためには

良いのだと思いますが

諸事情考えると

そう簡単には決められません。

 

日中は

お寺のお勤めで

拙僧(副住職)は

ほとんど家族と

一緒に過ごすことは

出来ません。

 

帰宅しても

ゆっくり休まることは

まずありません。

 

時間がある時の

たまの外出も

心休まらない

ここ最近です。

 

ありのままに

書かせて頂いておりますが

善悪云々を

お伝えするものではありません。

 

当山では

どのように

双極性障害という病と

“向き合っている”のかを

お伝えしながら

この病気について

ご理解頂きたく

様々と書かせて頂いております。

 

双極性障害は

躁(そう)状態と

うつ状態を繰り返す

脳の病気です。

 

現在は

激しい躁(そう)状態のことを

中心に書かせて頂いておりますが

あくまでも

ここ数ヶ月の話です。

 

これまでお伝えした

激しい躁(そう)状態での

極端な言動は

住職の「人格」そのものが

させているもの

ではありません。

 

言動の指令を司る脳を患えば

誰しもが

“別人”のようになり

同じような状態になりうるわけです。

 

風邪をひけば

咳が出たり

熱が出たり

鼻水が出たりといった

様々な症状が見られます。

 

症状の現れ方が異なりますが

躁(そう)状態も

原因があって病状なのです。

 

家族でも

病気であるということを

時折確認しながら

生活しております。

 


双極性障害について

公表させて頂き

どのような病気であるかを

ブログでお伝えするようになり

励ましのメッセージ

専門的なアドバイス

同じ境遇や似たような境遇に

あられる方から

貴重な体験談をお伝え頂くなど

沢山の方から

温かなご厚情を賜りました。

 

印象的であったのは

「心が救われた」という

ご感想を頂いたことです。

 

自分達以外にも

「同じ悩み」と向き合っている家族が

いるということを知ることで

本当に心が救われたという

メッセージを頂きました。

 

経験や体験の共感は

安心につながるということを

改めて教えて頂きました。

 

少し前までは

当山でも

病気のことは

家族と親族以外の方には

お伝えしておりませんでした。

 

世間一般において

病気のことを内々にするのは

至極当然のことかと思います。

 

しかし

住職が双極性障害であることを

お伝えさせて頂くことにしたのは

そうすることにより

住職自身のため

家族親族のため

お寺とご縁のある方々のために

なると判断したためです。

 

双極性障害は

場合によっては

社会的信用を喪失させ

財産を喪失させ

家庭を崩壊させてしまうなどの

深刻な事態を

招いてしまう重い病気です。

 

この病気と向き合うためには

病気への理解と

病気であることの周知が

大切なことかと思います。

 

そのような思いで

拙稿を重ねさせて

頂いております。

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