田子町出身の高僧である
奇峯学秀(きほうがくしゅう)御作の
千手観音坐像。
本年2月に
学秀仏(奇峯学秀作仏の仏像の意)であると
確認されてから
本格的に調べた所
この仏像は享保期の当山中興の頃に
当山に納められたと見ております。
学秀仏の千手観音は
現時点で他に作例が無いようです。
現在当山では
本堂建替事業を推進しており
その事業の中で
仏像仏具の修繕等にも
取り組むことにしております。
その一環として
学秀御作の千手観音坐像を安置する
厨子(ずし)の製作を
五戸木工の中野久男さんにお願いした所
とても立派な厨子に仕上げて頂きました。
感嘆させられるような
素晴らしい厨子を製作して頂き
心より感謝しております。
この千手観音坐像は
“美術的”にも歴史的にも
大変貴重な仏像といえます。
後世においても
祈り継ぎ
護り継い
語り継いで頂ければと思います。