八体仏コードを読み解く

八体仏(はったいぶつ)と呼ばれる

十二支の守り本尊が

当山には祀られています。

 

これらの仏像は

弘化年間(1844〜1848)に

奉納されたものです。

 

約180年前のものなので

それ相応の傷みは把握していたのですが

旧本堂から現在の仮観音堂へ

引っ越しする際に

改めて行った観察や

最近行った再観察により

浮かび上がってきたことがあります。

 

8体のうち3体は

台座の保存状態が良いのですが

他の5体については

何らかの理由で

程度の大きい破損や欠損が発生し

応急処置による修繕が

なされたと思われます。

 

特に大きな破損を被っているのは

文殊菩薩像です。

 

おそらく

地震などで落下・被災して

破損してしまい

散らばってしまった部材を

回収して接着したと思われます。

 

破損が見られる他の仏像についても

不足パーツが多く見られるので

同じような状況があったと

推測しています。

 

本堂建替事業の

関連事業として

八体仏の修繕にも

取り組みたいと考えております。

 

本堂建替事業では

本尊像や仁王像など

主だった仏像の修繕を

行うことが出来ましたが

八体仏の修繕までは

手が回りませんでした。

 

なので

八体仏の修繕など

本堂建替事業では手の回らなかった

事柄については

今後何らかの形で

取り組みたいと思います。

 

ご縁を深めていただいたり

歴史や文化や祈りに

触れていただけるような形で

取り組ませていただきたいと思うので

こちらの事業についても

しっかりと準備を

進めたいと思います。