新たに迎えられた
本山である長谷寺(奈良県桜井市)と
同形式の十一面観音像。
十一面観音は
新たに造立したお仏像以外にも
お祀りされておりましたが
このたび新たに造立されたお仏像は
本堂建替という歴史的な節目にあたり
もともとの本尊が十一面観音だったという
当山の由緒を踏まえた上で
仏師さんに相談させていただき
作仏を手掛けていただいたものです。
胎内仏(たいないぶつ)や経文も
納めさせて頂き
お作法を施させていただき
現在に至っております。
開眼供養の様子を
短い動画に編集しておりますので
よろしければご覧下さい。
▼開眼供養の動画(youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=SYdMUJqGdpI&t=17s
十一面観音には
十種勝利(十の尊いご利益)と
四種功徳があるとされます。
十種勝利とは
①離諸疾病
②如来攝受
③獲得財穀
④怨敵不害
⑤国王慰問
⑥不中毒薬毒蟲寒熱疾
⑦刀杖不害
⑧水不溺
⑨火不焼
⑩不夭逝
四種功徳とは
①臨終見仏
②不生悪趣
③不非命終
④得生極楽
細かな説明はしませんが
注目すべきは
十種功徳の①離諸疾病です。
十一面観音は
「疫病退散」「悪疫退散」を
第一功徳として
信仰されてきた尊格でもあります。
そういった歴史的経緯があるため
昨年初夏に作仏をお願いした十一面観音が
世界中ウイルス禍に見舞われている
本年にお迎えされたことに
奇縁を感じています。