何年か前に
「おくりびと」という
映画が注目を集めました。
おくりびととは
納棺士です。
納棺士とは
亡くなられた方を
清らかで安らかなお姿で
棺にその身をお納めする方です。
少し前になりますが
当山のとある檀家さんの
お葬式の時のお話です。
お亡くなりになられた方は
寡黙で誠実で優しい方でした。
その方には
お二人のご子息様が
いらっしゃいます。
ご長男は拙僧(副住職)の
地元の小中学校の2つ先輩。
ご次男は拙僧(副住職)の
地元の小中学校の2つ後輩。
故人様のご次男は
昨年より納棺士として
日々研鑽を積まれております。
病と闘い抜いたお父様を
ご自身で清らかに
棺に納められたそうです。
病と闘い抜いたお父様の
お顔に化粧を施されたそうです。
納棺にも作法があり
その1つ1つに意味があります。
亡きお父様に対し
一挙手一投足懇切丁寧に
真心こめて作法を
なされたのだろうと
慮っております。
ご縁のある方ゆえに
その光景を思い描くと
心に響くものがありました。
とあるおくりびとが
託した思いを
お父様はしっかりと
受け止められたものと
信じております。合掌