糠部(ぬかべ)三十三観音霊場
第4番札所
高山(たかやま)観音。
4番札所のある
島守という場所は
十和田湖伝説に登場する
八の太郎(八郎)と
関わりのある場所です。
高山観音の御像は現在
高松寺(こうしょうじ)に
お祀りされておりますが
もとは高山神社の場所にあった
観音堂の本尊です。
島守は古くより
霊験あらたかな場所とされた所です。
高山神社の本殿を目指し
お山を登る道中は
山岳霊場としての雰囲気が
感じられます。
高山神社は
イザナギノミコト
イザナミノミコトが
祭神として祀られます。
明治の神仏分離令をうけ
四十八社が相殿として
合祀されたそうです。
この「島守四十八社の神々」は
八の太郎(八郎)伝説にも
登場する神々です。
その伝説の
あらすじですが
川魚を食べた
八の太郎(八郎)は
喉がひとく渇きます。
喉をうるおすべく
沢の水を飲みますが
飲めども飲めども
喉の渇きはおさまらず
気がつけば大蛇の身となっていました。
大蛇となった八の太郎(八郎)は
川をせきとめて
島守盆地に水をためて
そこに棲もうとしますが
それを良しとしなかった
島守四十八社の神々が
八の太郎(八郎)を
追い出したという物語です。
高山神社境内には
不動明王像
毘沙門天像
弘法大師像
金精様なども祀られます。