秋の彩りを愛でる

春と秋は

色鮮やかな季節です。

 

「色鮮やか」と

同じく形容されるものの

色の具合・趣は異なる春と秋。

 

秋の彩りには

成熟した深い色合いが感じられます。

 

季節の移ろいを

より身近に感じながら

注意深く観察してきた

先人方が言の葉にのせて

つづられた書物や

うたわれた歌には

活き活きとした感性が

にじみ出ているように思います。

 

ご縁あってここ数年

当山では毎月論語の勉強会を

行っています。

 

孔子の時代は

楽器や詩などに通じることが重んじられ

情操豊かな人格は

仁者に不可欠なものとされたそうです。

 

細やかで繊細な感覚は

優しさにもつながるものだといえます。

 

深みある彩りの如く

自身も深みある行いを

重ねられるよう

励みたいと感じます。