棟札をしたためる

当山では

新本堂の上棟式(じょうとうしき)を

来年3月に控えております。

 

上棟式では

お堂の建立の趣旨や願意などを記した

棟札(むなふだ)という木札を

設えて儀式が執り行われます。

 

真言宗における棟札は

祈祷札でもあります。

 

棟札は

屋根裏に納められるものです。

 

一旦屋根裏に

納められると1〜200年以上は

人目に触れることはありません。

 

今回の本堂改築にあたっては

3枚の棟札を用意するのですが

本日全て書き上げさせていただきました。

 

当山で所蔵する江戸期の棟札の書式や

研究資料を参考にさせていただきつつ

どのような文言にして

どのような書式にするのか

ここ何年か思案していたのですが

本日改めて熟考したうえ決定し

全てしたため終わることが出来ました。

 

棟札は

人目に触れるものではないのですが

とても重要な意味をもつものです。

 

棟札を書くことは

とても大きな責任があることと

捉えておりました。

 

それだけに

ひとつ大きな役目を

果たすことが出来

肩の荷がひとつおりたように感じます。

 

棟札は

年末年始のご祈祷の際に

設えさせていただいて

祈りを込めさせていただきたいと思います。