島の別れ言葉

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世界自然遺産の

東京都小笠原諸島。

 

東京の

竹芝客船ターミナルで

フェリーに乗り

片道約26時間。

 

東京から南に

1000kmに位置する

亜熱帯の楽園です。

 

1週間に1往復程度で

運行されるフェリーでしか

行く事は出来ません。

 

島には

温かなおもてなしの

習慣があります。

 

島には“古き良き日本”と

表現されるような

心地よさがあります。

 

小さな島なので

数日間の滞在で

多くの方と

交流を持つ事が出来ます。

 

小笠原諸島では

帰途につくフェリーを

島の方々が見送って下さいます。

 

別れ言葉は

「いってらっしゃい」。

 

フェリー出港に際し

「いってらっしゃい」と

何度も何度も手を振り

見送って下さるその光景は

実に感動的です。

 

盛大な見送りに

島の方々の真心を感じました。

 

「いってらっしゃい」

という別れ言葉。

 

自然と湧き出る

「ありがとう」の心。

 

あの時の光景は

訪れて5年経った今も忘れません。

 

温かく見送られることが

いかにありがたいことかを

教えて頂きました。

 

心のこもったおもてなしは、心に響きます。

心のこもったおもてなしは、心を豊かにしてくれます。

心のこもったおもてなしを、仏道では布施(ふせ)といいます。

 

心をこめることの大切さ。

心を通わせることの大切さ。

 

忘れてはならない

大切なことだと思います。

 

小笠原諸島の思い出は

拙僧(副住職)にとっては

「お諭し」そのものでもあります。

 

大切な思い出に触れ

改めて日々の精進の志を立てた本日でした。

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彼岸明け

春彼岸も終わりました。

 

彼岸とは「向こうの岸」という意味で、“さとりの境地”を指す言葉です。

我々の歩みを“成就させること”とも言えるでしょう。

 

彼岸は仏道修行の一週間とされます。

彼岸はご供養の一週間とされます。

 

修行と供養は別のものではなく、一体のものです。

我々が歩みを進めること、精進に励む事が、そのままご供養にも重なるのです。

 

日本には様々な節目があります。

正月、節分、彼岸など、季節折々に実に多くの節目があります。

意味合いの異なる様々な節目に際し、私達は心機一転を図りつつ自身の歩みを進めることができます。

 

様々な節目を、自分を磨く機会と捉えながら歩みを進めたいものです。

様々な節目に通わされた「こころ」に触れることで自身の心を養い、生き方を豊かにしたいものです。

 

八戸では昨晩に雪が降りました。

早朝には雪化粧をまとった景色が広がっておりました。

彼岸の明ける本日、冷え込みはあるものの強い陽射しが降り注ぎ、降り積もった雪はあっという間に溶けました。

 

暑さ寒さも彼岸まで。

もうすぐ暖かな季節です。

歩みの先に「自身の花」を咲かせてまいりましょう。

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春彼岸中日法要が厳修されました

1年に2度、太陽は真東から昇り真西へと沈みます。

春分の日と秋分の日が、その2度の日にあたります。

春分の日は春彼岸中日、秋分の日は秋彼岸中日です。

これらの日は阿弥陀如来と深く縁があるとされ、彼岸中でも特に大切にされます。

 

3月20日に春彼岸中日法要が執り行われました。

多くの方と共に大切な方への祈り、平安な日々の訪れへの祈りを捧げさせて頂きました。

 

中日法要を執り行うにあたり、早朝より沢山の方にお手伝い頂きました。

様々な温かなご縁により、滞りなく春彼岸中日法要を終える事が出来ました。

温かなご縁に、心より感謝申し上げます。

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伝統に「思い」をのせて

全国的に通夜・葬儀は簡略化傾向にあります。

現代的な背景があることなので、簡略化そのものに善悪はありません。

大切なのは「思い」を通わせることです。

 

当地域には通夜で「数珠回し」(「百万遍」ともいいます)を行う伝統がありました。

念仏を唱えながら縁者の方々と大きな数珠を回し、祈りを捧げる儀式です。

 

昨日、久しぶりに通夜にて、数珠回しを行いました。

数珠回しは通夜読経の後に行われます。

「先に送った父と同じように母も弔いたい」との喪主様のご意向でした。

通夜読経では、導師が読経し、その中でご参列の皆様にはご焼香を頂きます。

数珠回しでは、導師が先達となり、ご参列の皆様が念仏を唱えながら数珠を回し祈りを捧げます。

 

伝統には伝統の尊さがあります。

伝統を守るためには、時代に即した“手直し”も必要であることはいうまでもありません。

各所で省略・簡略化が進み、本来の意味が薄れて形骸化が進みがちな昨今にあって、“伝統の温もり”を改めて教えて頂いた1日となりました。

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