ふらりと港町へ仏像調査

調査研究の一環で

八戸市港町にございます

護国山十王院(浄土宗)を

訪ねさせて頂きました。

 

お忙しいにも関わらず

十王院副住職様の

ご丁寧なご案内とご厚意の

おかげもあり

満足のいく調査が出来ました。

 

ちなみにですが

現在拙僧(副住職)は

江戸中期の

津要玄梁(しんようげんりょう)

という僧侶について

調査しております。

 

特にこの方が造られた

仏像について調べておりまして

津要玄梁の御作である

地蔵菩薩像(市指定文化財)を

拝見させて頂くべく

港町まで足を伸ばした次第です。

 

当山には十和田湖伝説に登場する

南祖坊(なんそのぼう)の御像である

南祖法師尊像(なんそほっしそんぞう)

がお祀りされておりますが

とても特徴ある風貌をしており

独特の「刀痕」が見られます。

 

この御像が

津要玄梁の仏像の作風と

似ているように思われるのです。

 

拙僧(副住職)が

調べた範囲での推測ですが

南祖法師尊像は津要玄梁が

晩年(亡くなる当年〜2年前)に

彫られた可能性があります。

 

津要玄梁は晩年

右手が不自由となり

左手で作業をしていたそうです。

 

津要玄梁御作と推測される

根拠について整理を行いつつ

調査を進めたいと思います。

 

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▼南祖法師尊像(普賢院)

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