運慶展へ

日本史上最も有名な仏師は

運慶(うんけい)かと思います。

 

東京に赴いた際

国立博物館にて開催されていた

運慶展に立ち寄りました。

 

躍動的な彫刻は

顔のシワ

手足に浮かぶ血管など

細やかな所までもが

彫り表されていて

まるで生きているかのようでした。

 

運慶展では

仏像の体内への納入品についても

多くの展示がありました。

 

舎利や五輪塔などを

仏像の体内に納めることは

非常に意味の深いことです。

 

納入品があることで

仏像は「仏像以上」の意味を

帯びるのです。

 

展示されていた納入品の内

印象的だったのは

五輪塔形銘札という

五輪塔の形をした木札です。

 

そこには

宝筐印陀羅尼(ほうきょういんだらに)

という梵字のお経が

書かれてありました。

 

真言宗において

宝筐印陀羅尼は

三陀羅尼(さんだらに)という

三つの尊い陀羅尼

に挙げられるものです。

 

最高峰とされる仏像美はもちろんですが

仏像を彫刻にとどまらせず

「仏身」たらしめるべく施された

内側の部分も見ることが出来

とても良い機会となりました。

 

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