美しき技に触れる

仏道において

紫色はとても尊い色です。

 

『令義解(りょうのぎげ)』という

律令時代の”法律”の中に

色について定めたものがあります。

 

そこにおいても

紫は非常に高貴な位を

象徴する色であるとされております。

 

盛岡市紺屋町(こんやちょう)に

草紫堂(そうしどう)という

染物屋があります。

 

紫根(しこん)染めについて

色々とお伺いするべく

盛岡を訪ねました。

 

突然の訪問にも関わらず

紫根染めについて

ご丁寧に教えて下さいました。

 

美しい色と柄を

生み出しているのは

想像以上に高度で

手間のかかる技でした。

 

紫草の根が紫根となります。

 

紫草は絶滅危惧種です。

 

紫草全ての根が

染料となるわけではないようで

染物に使用する紫根は

外国から輸入する物に

頼らざるをえないのが

現状だとのことでした。

 

紫根染めの美しさと

紫草の奥深さ。

 

貴重な学びとなりました。

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