線香の香りが無いお盆

夕空がきれいだった

令和2年の8月15日。

 

本日当山では

午前午後とご法事があった上

お盆のお参りの方が

沢山お見えだったので

人の往来が多い一日でした。

 

このお盆中に感じる異質さは

多くの方がお参り

されていらっしゃるにも関わらず

線香の香りが一切しないことに

代表されるように思います。

 

当山では

ウイルス対策の一環として

本堂と位牌堂の線香立て(香炉)を

全て撤収しています。

 

お参りされる皆様には

線香をお立てになることを

お控えいただいているため

本年のお盆は

線香の香りを

ほとんど感じることはありません。

 

例年ですと

沢山の線香が立てられて

時間帯によっては

本堂も位牌堂も

線香の煙で真っ白になる程で

普賢院の“風物詩”の一つです。

 

線香を立てる一連の動きには

心を静め祈りを捧げるという

深い意味合いが込められており

参拝において

意義深いものがあります。

 

その部分がカットされてしまうと

どことなく不十分な

感じがします。

 

本年は事情があることなので

致し方ない部分があるのですが

削ぎ落としてはならない部分について

考えさせられる機会でも

あると感じます。