年度末の営業に思う

3月最後の一日。

 

年度末ということもあってか

ご提案いただいていた

本堂の建具の問い合わせ電話が

2件ありました。

 

内容は欄間と木戸に

ついてでして

一方は一ヶ月以内に

発注が可能かどうかということで

もう一方は

予算の余剰分で

木戸を購入できないか

ということでした。

 

結論からいうと

いずれもお断りしました。

 

欄間は将来的に

準備する可能性があるにせよ

現時点で制作を進めるには

あまりにも時期尚早ですし

欄間を入れるかどうかも含めて

十分に検討すべきと思いますので

頂戴した欄間のご提案については

お断りいたしました。

 

規模感やスケジュール感などを

把握するために

見積りをとっているのであって

業者選定のために

見積りをとっていたのではありません。

 

制作に取り掛かるとすれば

どれ程の予算が必要で

どれ位の期間がかかって

どのような段取りで進められるかを

把握することを志向して

いくつかの業者さんに

お力添えいただいていたという

認識でおります。

 

木戸については

とある建具屋さんからの

お問い合わせでして

新本堂用の建具として使えるように

作って下さったものとのことで

とても素晴らしいものだったのですが

すでに建具は用意されていますし

別の箇所に入れる予定もないので

こちらもお断りいたしました。

 

先代住職との約束とも

おっしゃられていたのですが

これまでの会議で

一度も聞いたことがありませんし

先代からもそのような話を

聞いたことがなく

契約書の類もないので

お受け出来ないのに加え

百数十万円の費用でのご提案で

結構な費用を要する内容だったので

お断りした次第です。

 

木戸のご提案を

お断りしたところ

この話はなかったことにと

おっしゃられた後に

「脱会(離檀)する」と

おっしゃられたので

離檀のお申し出を

承らせていただきました。

 

建具の一件での離檀なのか

諸事情あって

たまたまこのタイミングでのことなのか

拙僧には分かりかねますが

建具をお断りしたことについては

現状を踏まえて妥当だと感じます。

 

会館など本堂以外の建物の

メンテナンスを

大掛かりに行わなければならず

現時点では

建具に大きな予算を

さくわけにはいかない事情もありますし

欄間や建具は

緊急の案件ではありません。

 

営業は大切なことと思いますし

お気持ちも分かるのですが

本日いただいたご提案は

いずれも承諾出来ませんでした。

 

明後日は本堂以外の建物の

屋根・外壁塗装について

総代長や建設委員会の相談役や

その道に明るい役員さん数名と

打ち合わせが予定されています。

 

運営費の見直しや

保険の見直しなど

運営体制における

全体的な見直しも

行う時期にあると考えます。

 

やるべきことと

しっかりと向き合いながら

出来ることを出来る形で

重ねていくことが

当山のスタンスと捉えています。

 

新年度がスタートします。

 

役職等も含めて

これまでと環境が変わりますが

新年度も目の前のことに

精一杯励みたいと思います。