完全休止状態の御詠歌に思う

コロナ禍以前までは

毎月2回開催されていた

御詠歌(ごえいか)の会。

 

御詠歌とは

三十一文字(みそひともじ)の

大和言葉にて

うわたわた歌詞に

節をつけて

お唱えするものです。

 

御詠歌の会は

完全に休止状態で

再開の予定は今の所

目処がたっておりません。

 

色々とバタバタしている

さなかでもあるので

再開するのは

まだ先のことと思います。

 

通夜のお勤めの中で

御詠歌もお唱えするのですが

通夜以外でお唱えする機会は

ほぼなくなったので

必然的に御詠歌について

お伝えする機会も

ほぼありません。

 

御詠歌には様々な流派があり

当山は豊山流(ぶざんりゅう)の

御詠歌をお唱えしております。

 

拙僧泰峻は

豊山流御詠歌の“師範”にあたる

詠秀(えいしゅう)という

立場にございます。

 

御詠歌について

諸作法も含めて

お伝えすべき立場なのですが

役目をまったく全うできていないのが

とても気にかかっています。

 

それに

法務や研究職のボリュームが

ここ2〜3年で一気に増えたので

現実問題として

御詠歌の会の時間を

以前までと同様に

設けるのが難しいとも感じています。

 

そのような状況において

どのようにすれば

役目を果たすことが出来るかを

模索しております。

 

来月に本堂で伝統芸能を

ご披露いただく機会があるのですが

そういった形式で

御詠歌に耳を傾けていただくような

機会を設けるのも

ひとつの方法かもしれません。

 

演奏であったり

朗読であったり

そういったものと

御詠歌の奏でを

ご堪能いただけるような

催事を通じて

伝統に響きに触れていただくような

イメージをしております。

 

あくまでもイメージですが

前向きに検討してまいります。

 

 

▼普賢院和讃(令和3年に創作して奉納いたしました)