具体的なイメージを踏まえて

お寺では下半期に入ると

お盆や秋彼岸の準備も

進めなければならないのですが

年末年始に向けてのことも

念頭に置きつつ

様々なことを整える必要があります。

 

普賢院のことのみならず

宗派の役職関連のこともあるのですが

本年下半期も中々タイトな

日々となりそうです。

 

ここ2日程

本年年末と来年3月に

所属している研究所主幹で行われる

とても大切な研究会の

打ち合わせがオンラインや

メール等で行われたのですが

その中で思いの外

責任重大の案件を

預かることになりそうなので

心して取り組みたいと思います。

 

さて

ここからは本堂建設関係のお話です。

 

本工事の専門的なことについては

建設委員会の相談役の方をはじめ

当山の誇る役員の皆様に

チェックを担っていただいており

そのおかげで順調に

進められてまいりました。

 

諸儀式を含む今後の日程や

新たな境内と本堂の完成像が

日に日に明確に思い描ける

ようになってもきました。

 

旧本堂解体時に

境内に植えられていた木々や

設えられていた石造物を

仮に移植・移設しているのですが

それらを今度はどこにどのように

配置するのかも

考えなければなりません。

 

ここにあの石や植物が

あったらどうだろうかですとか

このスペースは

こうしたらどうだろうかなど

思案を重ねています。

 

具体的な動線であったり

今後想定される

各所での儀式であったり

イメージ出来ることは

しっかりと思い描いたうえで

空間をうまくデザイン

出来ればと考えています。

 

もうすぐ五輪が開催されますが

東京五輪招致の際に

「おもてなし」というフレーズが

世界に発信されました。

 

別の言葉でいえば

配慮や心づかいとも言えると

思いますが

仏道に引き寄せて換言すると

「布施」という言葉が

あてはまるといえます。

 

現代社会において布施と聞くと

お寺に納めるものという

イメージが色濃いと思いますが

本来的な意味は

“他者を思いやる心がけ”

といったニュアンスです。

 

具体的なイメージを

思い描いたうえで

有縁の皆様の心のより所と

なるような空間になることを

願って取り組むことが

布施行と重なるものと心得て

細かな部分も

つめていきたいと思います。

 

 

▼本日夕方の様子

要所に杭が打たれて

新本堂の輪郭が

はっきりとしてきました。