「彼岸は修行の期間」と
よく説明されます。
修行といわれると
どのようなものを
思い浮かばれますか?
修行と聞くと
荒々しいものが
想像されるように思います。
しかし
彼岸でいうところの修行は
私たちの日常生活において
“六つの心がけ”を
大切にすることです。
六つの心がけを
六波羅蜜(ろくはらみつ)といい
仏道では尊い徳目とされます。
①布施(ふせ)
②持戒(じかい)
③忍辱(にんにく)
④禅定(ぜんじょう)
⑤精進(しょうじん)
⑥智慧(ちえ)
布施とは思いやりをもって
他者と接すること。
持戒とは自身をきちんと
正しながら過ごす事。
忍辱とは耐えるべきは耐え
自身の力強い歩みとすること。
禅定とは心を鎮めること。
精進とは一時一時を大切に
日々を過ごす事。
智慧とは深い洞察をもって
物事を見つめる事。
これらの徳目と改めて
向き合うのが彼岸です。
これら1つ1つが
別個にあるのではなく
各々に各々が“融け合って”
尊い歩みを示しております。
本質的なお諭しゆえ
簡単そうで難しい徳目ですが
大切な“心がけ”として
ご自身の日々と
照らし合わせてみては
いかがでしょうか。