七本塔婆(しちほんとうば)

当山近辺では

葬儀の際に通常の塔婆とともに

七本塔婆(しちほんとうば)

という塔婆が用意されます。

 

幅広で背の低い木の板ですが

これは初七日忌から七七日忌までの

塔婆を一枚にまとめたものです。

 

「七本」というのは

①初七日忌

②二七日忌

③三七日忌

④四七日忌

⑤五七日忌(三十五日忌)

⑥六七日忌

⑦七七日忌(四十九日忌)

の「七つの忌日」を意味します。

 

七本塔婆は

地域によって形状が様々ですし

お寺によって書式も様々です。

 

当地でよく見られる七本塔婆は

七行それぞれに上から

宝珠

半円

三角

バッテン(四角)

が記されていますが

これは五輪を意味します。

 

五輪とは

専門用語を用いると

地・水・火・風・空の5つです。

 

先程の5つの形と対応させると

宝珠=空

半円=風

三角=火

丸=水

バッテン(四角)=地

となります。