普賢院からすぐの所に
七崎神社(ならさきじんじゃ)という
神社があります。
七崎神社には
八戸市指定天然記念物の
大杉が3株ございます。
樹齢約1000年の大木は
地域の神木となっております。
七崎神社は
明治時代迄は
七崎山 徳楽寺(ならさきさん とくらくじ)というお寺で
当山が別当寺(べっとうじ)として管理しておりました。
明治時代になり
神仏分離令(しんぶつぶんりれい)という法律の下
「神」と「仏」に行政的な線引きがなされます。
そのような背景があり
徳楽寺の本尊である観音様
その他仏像は普賢院に移され
徳楽寺は七崎神社として改められます。
徳楽寺より移された観音様は
当山本堂左手の観音堂に祀られ
糠部三十三観音第15番札所となっております。
明治時代到来までは
神も仏も連なるものとして
日本では考えられておりました。
神にも仏を見いだす伝統がありました。
大日如来の神としての姿が天照大神
阿弥陀如来の神としての姿が春日大明神
などといった“共生”の伝統がありました。
平安後期の当山住職に
行海(ぎょうかい)大和尚という方がいらっしゃいます。
寺伝によると
行海大和尚により
現在の七崎神社の地に
北斗七星の形に
7本の杉が植えられたとされます。
そのうち3本が残り
それが市指定天然記念物である大杉とされます。
行海大和尚は
承安元年(1171年)に
当山の基礎を固められた方です。
大杉の樹齢は
1000〜800年だそうです。
仏教において
北斗七星は息災(そくさい)の象徴です。
仏教において
北斗七星は平和の象徴です。
地域の安寧
国土の安穏の願いが託された大杉は
現在も力強くそびえております。