七崎神社と普賢院

IMG_8377

普賢院からすぐの所に

七崎神社(ならさきじんじゃ)という

神社があります。

 

七崎神社には

八戸市指定天然記念物の

大杉が3株ございます。

 

樹齢約1000年の大木は

地域の神木となっております。

IMG_8400

七崎神社は

明治時代迄は

七崎山 徳楽寺(ならさきさん とくらくじ)というお寺

当山が別当寺(べっとうじ)として管理しておりました。

 

明治時代になり

神仏分離令(しんぶつぶんりれい)という法律の下

「神」と「仏」に行政的な線引きがなされます。

 

そのような背景があり

徳楽寺の本尊である観音様

その他仏像は普賢院に移され

徳楽寺は七崎神社として改められます。

 

徳楽寺より移された観音様は

当山本堂左手の観音堂に祀られ

糠部三十三観音第15番札所となっております。

FullSizeRender-12

明治時代到来までは

神も仏も連なるものとして

日本では考えられておりました。

 

神にも仏を見いだす伝統がありました。

 

大日如来の神としての姿が天照大神

阿弥陀如来の神としての姿が春日大明神

などといった“共生”の伝統がありました。

 

平安後期の当山住職に

行海(ぎょうかい)大和尚という方がいらっしゃいます。

 

寺伝によると

行海大和尚により

現在の七崎神社の地に

北斗七星の形に

7本の杉が植えられたとされます。

 

そのうち3本が残り

それが市指定天然記念物である大杉とされます。

 

行海大和尚は

承安元年(1171年)に

当山の基礎を固められた方です。

 

大杉の樹齢は

1000〜800年だそうです。

 

仏教において

北斗七星は息災(そくさい)の象徴です。

 

仏教において

北斗七星は平和の象徴です。

 

地域の安寧

国土の安穏の願いが託された大杉は

現在も力強くそびえております。

IMG_8376