一字に千理を含む

お経には

色々とあります。

 

陀羅尼(だらに)といわれる

ものがあります。

 

陀羅尼は真言(しんごん)ともいい

総持(そうじ)とも漢訳されます。

 

これがまた実に深いのです。

 

真言宗はその名の通り

「真言」と深く関わっておりまして

弘法大師空海上人が

立宗(りっしゅう)された際の文書には

真言陀羅尼宗(しんごんだらにしゅう)

としたためられております。

 

法事などのお勤めで

お唱えする陀羅尼(真言)には

長いもの短いもの

様々ありますが

その一文字一文字

あるいは一音一音が

「千理(せんり)を含む」といわれます。

 

先にお伝えさせて頂いた

陀羅尼の意訳である

総持(そうじ)は

“あらゆる理を宿すもの”ということです。

 

様々な陀羅尼(真言)がありますが

その中でも大切にされるものの1つとして

光明真言(こうみょうしんごん)が

あげられます。

 

おん あぼきゃー べいろしゃのう

まかぼだらー まに はんどま

じんばら はらばりたや うん

 

梵字にすると23字の真言で

曼荼羅(まんだら)に通じる尊いものです。

 

当山でも光明真言は

とても大切なお経としてお唱えしております。

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