とあるご法事のひととき

霜月も本日で終わり

明日から師走です。

 

振り返ってみると

今月も色々ありました。

 

色々あった分

時の経過が早く感じられます。

 

本日は古くから親交ある

有縁のお家の49日忌の後

ご会食に同席させて頂きました。

 

拙僧(副住職)の隣席に

座られたご婦人は

故人様の姉妹にあたり

教鞭をとられた方です。

 

施主様の奥様によると

そのご婦人は

光栄なことに

拙僧(副住職)と話すのを

楽しみにして下さっていたそうです。

 

このように

親しく思って頂けることは

誠にありがたいことです。

 

ご婦人のお話によると

大病を患われた際に

遠藤周作の作品が

とても心に響いたそうです。

 

遠藤周作の作品を契機に

キリスト教について

造詣を深められていった

その方は『深い河』という作品との

出会いにより仏教についても

探求するようになったと

お話されていらっしゃったのが

とても印象的でした。

 

ご存知の方も

多いと思いますが

遠藤周作の『深い河』の

“深い河”はガンジス川であり

そこに様々なことが

重ねられ託されております。

 

仏教のことや

キリスト教のことや

ご供養のことなどなど

様々なお話を聞かせて頂き

またお話させて頂き

ご縁を深めさせて頂いた

ご会食のひととき。

 

これもまた

尊いご供養の形だと思います。