じっくり深く

猛暑のため

なるべく外には

出ないで下さい

との呼びかけを

メディアでよく耳にしますが

本当にその通りだと感じます。

 

エアコンのない部屋にいると

ちょっと危ないと

感じることがあります。

 

今後7月下旬に

お地蔵様の行事をと

検討していたのですが

やるにしても時間帯を工夫するなど

暑さ対策は必須だと確信しました。

 

今後の行事の話題ついでですが

戦没者供養や会津斗南藩縁故者供養などを

どのような形で行っていくかについても

様々に検討しています。

 

今から2年前の夏

拙僧(副住職)はご縁をいただき

サハリンでの慰霊巡礼に

お供させていただきました。

 

当山にも戦没者慰霊碑がありますし

戦死した住職兄弟もいるため

戦争経験はなくとも

それなりに身近なものに

感じていたのですが

サハリンで戦争の時代を知る方々や

その親族の方と過ごした日々を通じて

色々と深く考えさせられました。

 

本堂建替のための引越に伴い

古い仏像仏具や古文書などの

整理をする中で

必然的に地域の歴史にも

触れたわけですが

それはある意味生々しいもので

いかに難しい時期が

何度もあったかを

改めて思い知らされました。

 

そういった背景があって

人々の心の癒やしとなり

慰めとなったものとして

成立していった文化が

あるということも

心の底から納得します。

 

昨今の

ウイルス蔓延の状況も相まって

これまでとは少し違った視点で

過去と向き合う姿勢が

培われたようにも思うのです。

 

今も慣習として根を下ろしている

お盆や彼岸や年末年始は

先祖供養と深く関わっていますが

今触れてきたような視点を以て

その成り立ちをたずねてみると

切実な思いのようなものが

込められていることが分かります。

 

何事にも変化が見られる時代だからこそ

今一度じっくり深く

意味をたずねてみることが

大切であると感じています。