じいじから孫へのお願い

「じいじ」と孫から

呼ばれていた住職。

 

命日の前日の

とあるやりとりについて

書かせていただきます。

 

拙僧(副住職)の

長男は今月23日が

誕生日です。

 

9/7に住職は孫たちへ

少し早い誕生日プレゼント

としてお祝い(お小遣い)を

あげました。

 

拙僧(副住職)長男だけでなく

長女にもあげました。

 

そして孫たちに

次のように話をしました。

 

じいじは

そのうちいなくなるけど

仏壇にいるから

じいじがいなくなったら

ちゃんと拝んでね。

 

そう言った翌朝

住職は急逝しました。

 

拙僧(副住職)にとって

とても印象的なやりとりでした。

 

住職は本日

湯灌を終えてから

着衣して納棺されました。

 

元気なまま逝ったので

眠っているような

顔をしています。

 

住職が起きたら

約束していた

肩もみをしてあげたいですし

新本堂の上棟式や落慶式の

相談をしたいのですが

やはりもう起きないようです。

 

拙僧(副住職)は

故人が安置されている部屋に

一人寝泊まりしていますが

そういえば二人で

同じ部屋に寝るのは

20年ぶりのことです。

 

何もこんなに

急いで逝かなくてもという

思いがありますし

せめて新本堂完成を

見届けて欲しかったと

強く感じています。

 

新本堂の落慶を

住職の晴れ舞台にして

花を持ってほしいと

かねてより心に抱いていたので

本堂が完成する

来年秋までは

一緒に生活したかったです。

 

葬儀の準備も

大分整ってまいりました。

 

急逝してから本日夜までが

本当に目まぐるしかったのですが

目処が立ってきたので

今宵はゆっくり休めそうです。

 

それでは

住職のいる部屋に

ご一緒させていただき

明日にそなえて

寝ようと思います。