お地蔵さまに託されたおもい

24日は

お地蔵様のご縁日です。

 

お地蔵様は

地蔵菩薩(じぞうぼさつ)

という尊格です。

 

地蔵とは

万物を載せ万物を育む

壮大な大地の如くの

慈悲を宿すという

意味の言葉です。

 

地蔵菩薩は

子どもとゆかりのある

仏さまとしても有名です。

 

子安地蔵(こやすじぞう)

水子地蔵(みずこじぞう)

というお地蔵様を

ご存知ないでしょうか。

 

子どもの健やかなること

子どもの安らかなることを

切に願う心は

親であれば誰しもが

お抱きのお心かと思います。

 

地蔵菩薩は

そのような切なるおもいが

託されてきた仏さまでもあります。

 

西院の河原(さいのかわら)和讃

という御詠歌があります。

 

この御詠歌では

黄泉の旅へ赴く

小さな子どもの物語が

描かれます。

 

自身の親はどこにいるのかと

ひたすらに探し巡る

小さな子ども達。

 

子ども達が

探せども探せども

会うことの叶わない

愛する両親。

 

子ども達は

会いたい家族へ

おもいを届けるために

河原の石を積み上げます。

 

しかし、夜が来ると

積まれた石を鬼が倒します。

 

子どもたちは

かえでのような

小さな手を合わせ

助けを願います。

 

そこへ西の彼方より

お地蔵様がやってきて

子ども達に

手を差し伸べます。

 

両親に代わり

子ども達を

お地蔵様が

楽しみ尽きることなく

お守り下さるという

西院の河原の物語。

 

お地蔵様には

沢山の願いやおもいが

託されております。

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