いくつかの節目にあたる、ある決意

電柱の移設工事と

外構工事が行われているため

日中の境内には

機械音が響いております。

 

外構工事は

これから本格化するわけですが

少しづつ光景が

変化していることを

見て取ることが出来ます。

 

外構工事は

全体的に行われます。

 

工事後は

かなり良い雰囲気になるものと

期待しております。

 

今日は

堂内に設えられた須弥壇(しゅみだん)の

追加工事についてであったり

観音堂に掲げる予定の

江戸末に奉納された扁額(へんがく)の

修繕についてであったり

細部の相談もさせていただきました。

 

扁額については

修繕の予定はなかったのですが

新本堂に仮設置してみたところ

明らかにミスマッチだったので

業者さんに相談した次第です。

 

この扁額は横150cm、縦45.5cmあり

金具部分も多いため

完全修復には結構な金額が

かかるそうです…。

 

本堂建設委員会の予算には

もともと予定されてなかったものですし

建設委員会の会計は

余裕十分というわけではない

状況なので

本堂建替事業として

扁額の修繕も行うのは

慎重にならざるを得ません。

 

ですが

観音堂中央に掲げられる

大切な扁額でもありますし

やはりきちんと修繕した方が

良いと思われますので

こちらは住職として

拙僧泰峻が修繕施主と

ならせていただきたいと思います。

 

拙僧にとっては

便壇灌頂(びんだんかんじょう)

という阿闍梨になるための

儀式に臨ませていただく節目でもありますし

未来に託すものでもあるので

しかるべき状態に整えさせていただきます。

 

本堂建替にあたり

当山が所蔵する

仏具・仏像・次第などの文書類を

整理する中で

歴代住職の多くの方が

様々な節目に

仏具や仏像を奉納されたり

何かしらの修繕の施主となられている

ということに気がつかされました。

 

新本堂が完成するという節目

住職が晋山(しんざん)するという節目

便壇灌頂という節目

という尊い節目が

たまたま重なった今

扁額を修繕させていただいて

拙僧も慣例に

なわらせていただけると

光栄と存じます。

 

▼文化13年(1816)奉納の扁額(へんがく)

 

▼境内の様子