五大明王とは
不動明王と
四大明王をあわせた
五尊の明王を指します。
少し前にも述べたことがありますが
四大明王の尊像を造立して
当山にお迎えしたいと思います。
毎月の不動護摩で
ご参列の皆様に
お納めいただいている浄財を
四大明王の造立に
あてさせていただきます。
四大明王は
降三世明王(ごうざんぜみょうおう)
軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)
大威徳明王(だいいとくみょうおう)
金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)
のことを指します。
曼荼羅(まんだら)と深く関わっており
降三世明王は東方・阿閦如来(あしゅくにょらい)
軍荼利明王は南方・宝生如来(ほうしょうにょらい)
大威徳妙王は西方・阿弥陀如来
金剛夜叉明王は北方・不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)
と対応関係にあり
各如来の明王のお姿とされます。
ちなみに
不動明王は大日如来の
明王のお姿とされます。
2~3年スパンでの造立を考えていて
弘前にお住まいの仏師・小堀寛治さんに
相談していたのですが
先日(10/22)工房を訪ねましたら
下絵も完成していて
仏像も荒彫りされた状態まで出来ていたので
予定は大幅に早まって
来年の夏頃(夏前?)には
完成するかもしれません。
さすがは小堀さんです。
来年は終戦80年という年でもあるので
造立にあたっては
「世の平安」を願目のひとつとして
願いを重ねたいと思います。
仏像制作の進捗状況が
かなり進んでいたことを受けて
安置する祭壇も
早めに検討しようと思い
五戸木工社長の中野久男さんに
ご足労いただき
作っていただきたい祭壇のイメージを
お伝えしました。
四大明王をお迎えするまでには
まだしばらくかかりますが
その日を迎えるまで
しっかりと祈り込みたいと思います。
▼右から
降三世明王(ごうざんぜみょうおう)
大威徳明王(だいいとくみょうおう)
軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)
金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)
▼四大明王の現状(荒彫り)
▼不動三尊両脇の灯籠・灯明の位置に
段差をつけた形で安置出来るように
祭壇を作っていただこうと考えています。