強い雨風にもかかわらず

強い雨と風の中でも

着々と基礎工事が

進められていました。

 

法事や通夜のため

日中の一時しか

目に出来ませんでしたが

夕方お寺に戻ると

枠全体にブルーシートが

かけられていました。

 

一時

かなり雨あしが強くなったのですが

そのような中でも

作業して下さったようで

とてもありがたく感じます。

 

ふと樺太を

一昨年の8月下旬は

ご縁があって

サハリンでの

墓参慰霊(ぼさんいれ)に

行ってまいりました。

 

昨年も本年も

ウイルスの影響で

赴くことは叶いません。

 

サハリンはかつて

樺太(からふと)と呼ばれました。

 

ロシアの南下政策による進出以後

日露両国の樺太をめぐる

交渉や行動は活発となり

一時共有地となりますが

明治8年(1875)に

千島・樺太交換条約締結以後

樺太全頭はロシア領となります。

 

明治38年(1905)に締結された

ポーツマス条約で

北緯50度以南が南樺太として

日本領となり

それ以後40年にわたり

“日本内地”として

約40万人が居住しました。

 

昭和20年(1945)

8月11日より25日までの間

南樺太は旧ソ連の侵攻にさらされ

多くの方が犠牲となり

一説には民間人4000人

軍人1000人が亡くなった

とされます。

 

日本では同年8月15日を以て

「終戦」したとされますが

南樺太は「終戦」以後も

戦火に見舞われたことになります。

 

日本人死没者の慰霊碑は

サハリン各所に建立され

16の慰霊碑が現存するとされます。

 

昨日閉幕した東京五輪の

閉会式の最後に

宮沢賢治の星めぐりの歌が

歌われる一幕がありました。

 

完全な余談ですが

宮沢賢治は

親愛なる妹を亡くした後

樺太(“サガレン”)を訪ねています。

 

東京五輪の閉会式の一幕と

本日が長崎に原爆が投下された日

であることなどが重なり

ふとサハリンのことが思い出され

ブログにしたためさせていただきました。

 

今年のお盆は曇天雨予報

台風が接近している影響か

とても蒸し暑くなりました。

 

天気予報を確認すると

どうやら明日から

一週間ほど

雨が続くようです。

 

これまでが

あまりに暑かったので

内心安堵する所もあります。

 

昨年同様

本年も県外(特に東京)

からお盆に帰省しない

方が多いようです。

 

お盆中は雨のようですし

人足も少ない模様ゆえ

今年は静かなお盆に

なるように思います。

 

年々暑くなってきました

本年3月に立木伐採が行われました。

 

その関係もあり

窓を大きく取ってある

ハナレ1階(エアコン無し)は

本年の夏

室内気温が40℃を超えることも

珍しくありません。

 

木陰がなくなり

直射日光の採光が

とても豊富ゆえ

致し方ないことですが

危ない暑さを感じる程です。

 

土日には

お弟子さんがいらっしゃるので

お昼をハナレでご一緒

することが多いのですが

いつも大量の汗をかきながら

食事をとっていました。

 

ハナレは

何年か前に改装して

多目的に使用

出来る様にしたのですが

予算の関係もあり

エアコンは未設置のままでした。

 

最近では副住職妻が主催する

スパイスのワークショップなど

人が集まる機会も多いのですが

あまりの暑さに

最近はこちらでの諸催事は

開催を見送っております。

 

恐らく

年々暑くなっていくと

思われますので

流石にこちらにも

エアコンを設置する必要が

あると判断しました。

 

30℃を超えると

ニュースになるような

時代があったのが

懐かしく感じられます。

 

少し前までは

エアコンは全く必要なかった

この北国でも

エアコンが必要になりつつあり

その対応も

なかなか大変なものです。

 

一気に整えるのは

難しいのですが

少しづつでも

環境を整備したいと思います。

 

本山でのひとときを懐かしむ

夏になると

本山での修行が

思い出されます。

 

僧侶の修行を

言い表す表現は様々ありますが

三学(さんがく)という

言葉がよく用いられます。

 

三学とは

戒(かい)

定(じょう)

慧(え)

の3つを指す言葉で

その筆頭に「戒」が

ある点が重要だと感じます。

 

戒というのは

分かりやすくいえば

「習慣」のことです。

 

戒律(かいりつ)という

言葉を聞いたことが

あると思いますが

戒と律は

厳密には意味が異なります。

 

戒は

習慣的かつ自発的なもので

律は

集団における規則といった

ものだと言えます。

 

戒は

自身を省みる

「心がけ」とも言えます。

 

戒の捉え方は

時代により変遷が見られますし

日本と東南アジアといった

地域によっても違いが見られます。

 

拙僧(副住職)が

精進させていただいた

本山での修行(加行)は

今思い出しても

とても厳しいものだったと感じます。

 

ですが

あの時の経験があったからこそ

僧侶として

変化の著しい現代を歩んでいく

“決意”のようなものを

強く抱くことが出来たと

個人的には捉えています。

 

その修行は

今から14年も前のことになります。

 

その時に

自身をきちんと省みる戒の

尊さを感じたのを覚えています。

 

「戒」を大切にしながら

「自利利他」に励む。

 

修行後の自身の拙い歩みを

改めて思い返してみると

「戒」を大切にしながら

「自利利他」に励む

ことを心がけてきたように思います。

 

そのようなことに

思いをはせつつ

夏休み中の子どもたちの

部屋の掃除をしたり

宿題をする一幕が。

 

戒は修行する

“環境を整える”という

意味合いもあります。

 

その意味でいえば

修行のことを思い返したことと

子どもたちのひとときは

つながりがあったとも

言えるかもしれません。

 

ようやく寺報作りを始めました

お盆においでになられた方に

お渡しする寺報(じほう)作りに

ようやく取り掛かりました。

 

寺報とはお寺の新聞でして

当山には次のような

3種の寺報があります。

 

①おてらだより

毎年年頭に全檀家さんへ配布

②おてら通信

小正月・春秋彼岸・お盆の

年4回発行

③寺子屋だより

お盆に発行

 

お盆は②③の2種を用意します。

 

当山ではSNS等も

使用しておりますが

一番しっかりとお読みいただけるのは

やはり「紙媒体」だと感じます。

 

今日一日で

何とか仕上げたいと思ったのですが

おてら通信の執筆で

力尽きてしまいました。

 

明日こそは

お盆の寺報作りを

終わらせたいと思います。

 

ここで余談を少し。

 

以前からアナウンスしていた

クラウドファンディングによる

絵本作りプロジェクトですが

大手サイトを使って

取り組みを進めるべく

準備をしていたのですが

いくつか課題がありまして

プロジェクトの許可が

下りませんでした。

 

7月末〜8月にかけて

プロジェクトをスタート

するつもりでしたが

もう一度計画を練った上で

どのように取り組むかを

再考したいと思います。

 

月一回の論語勉強会

いっときではありますが

ひさしぶりに土砂降り

となりましたが

暑さがやわらぐことはなく

非常に暑い一日でした。

 

本日午前中は

月1で開催されている

論語の勉強会がありました。

 

孔子は

今から約2500年前の

春秋時代の聖人で

論語は孔子とその弟子の

言行録です。

 

歴史的には

前漢の時代に

儒学が政治の基礎とされ

“国教”的なものとされますが

実際には卜占などを含む

信仰的要素の強い緯書が流行します。

 

後漢後期ともなると

黄巾の乱に代表されるように

道教教団の体裁をとる形で

多くの農民が反乱を起こし

三国時代へと突入していきます。

 

三国時代については

『三国志』という形で

様々に語り継がれますが

儒教においては三国志も

重要なテキストとされています。

 

中国に仏教が受容され

仏典が訳出される時期は

後漢の頃になります。

 

また

その時期は道教の“勃興”とも

重なります。

 

そのような背景を踏まえつつ

論語に連なる章句と向き合うと

一層味わい深いものに

なると感じています。

 

ワクチン接種券が来ました

拙僧(副住職)にも

ワクチン接種券が届きました。

 

ワクチン接種にあたって

少し心配なのが

やはり副反応です。

 

このご時世なので

県外にお住まいの

当山有縁の方は

ご法事などを

控えられる場合が多いですし

一昨年までのように

出張で頻繁に上京したり

することもないので

スケジュールの組まれ方が

以前とは大分違うのですが

接種した後の副反応を想定して

予定を組んだ方が

良いのではと考えています。

 

色々なお話を聞くと

恐らく拙僧(副住職)も

副反応が予想されるので

葬儀などは例外ですが

接種後数日はなるべく

予定を入れない等して

体調に気をつけたいと思います。

 

お盆へ向けて課題山積です

今日もとても暑い一日でした。

 

来年3月に行われる

研究所合同の研修会で

パネリストの大役を

つとめさせていただく関係で

そちらのテーマについて

急ピッチで調べております。

 

年度内に仕上げる論文とは

テーマが全く異なる内容なので

相当の労力を必要とするのですが

その分得るものも大きいので

この研究成果を

当山での催事などで

反映させたいと考えております。

 

話はお盆のことになりますが

全国的に感染症が蔓延しています。

 

重傷者数などの数字を見ると

ワクチンの効果が

認められるとはいえ

全国的に陽性者数が多いですし

県内でもデルタ株が確認されたので

今年のお盆は

昨年以上に配慮が必要だと思います。

 

普段の法事や

最近の葬儀のように

近親者で集まるのとは異なり

お盆には不特定多数の方が

各所よりご参詣されます。

 

時期的に

まだ判断しかねますが

法要については

無参列者での開催も

考えています。

 

いずれにせよ

本年も規模縮小かつ

形式を変更しての

お盆となるので

様々なことを想定しつつ

準備を進めたいと思います。

 

青森の夏祭りなき夏

津軽に赴いた際

五所川原の立佞武多の館

へも立ち寄りました。

 

本年も昨年同様

県内各所の夏祭りが

行われないため

少しでも“夏らしさ”を

味わいたいという理由は

もちろんですが

祭りの起源を

あらためて振り返ってみたい

という思いもあり

入館させていただきました。

 

お祭りとして

今も残る慣習の起源には

災害や飢饉などが

関わっているものが

少なく有りませんし

亡き方への祈りが

込められているものもあります。

 

そのようなことに

思いをはせつつ

素晴らしい立佞武多を

拝見させていただきました。