仏像の採寸

当山には多くの仏像が

お祀りされております。

 

新本堂の設計をこれから

詰めていくことになります。

 

仏像を祀るスペースについて

検討を進めるべく

主な仏像の採寸を行いました。

 

祭壇の幅をどれ位にするか

高さをどれ位確保すれば良いかなど

細かな部分を決めていくわけですが

この作業は新本堂建設において

とても重要な意味を持つと考えております。

 

仏像の祀り方は

“お寺の顔”でもあるので

熟考した上で

諸事決定したいと思います。

 

輝き増した大日如来像

先日新たに十一面観音三尊を

お迎えいたしましたが

その際に

修繕を終えたお仏像2体も

引き取らせていただきました。

 

そのうち一体は

大日如来像です。

 

この大日如来像は

身の丈15センチ程のお仏像で

全体的に燃え焦げていました。

 

おそらく文化7年(1810)の

本堂火災の際に

後背や台座などが焼失してしまい

仏像部分のみが残ったものと

思われます。

 

火災の歴史をその身に留める

貴重なお仏像の一体です。

 

大日如来は

真言宗では殊に重要な尊格で

まさに主尊とされます。

 

以前より気にかかっていたものなので

この機会に後背・台座・厨子の製作を

仏師・小堀寛治さんに

お願いしておりました。

 

仕上がりを拝見しまして

とても感動しました。

 

もともとのお仏像の

雰囲気を踏まえた製作は

まさに職人技です。

 

こちらの大日如来像は

新本堂では観音堂脇堂の

上段中央にお祀りされる予定です。

 

普賢院には

大日如来像がいくつかお祀りされますが

その中で最も古いのが

今回紹介させていただいたお仏像です。

 

これからも

大切に祈り継ぎたいと思います。

 

▼修繕前

 

▼修繕後(後背・台座・厨子を製作)

心もお腹もいっぱいに

この時季

八戸で熱帯夜となり

暑さで目が覚めてしまうことが

これまであったでしょうか。

 

あったかもしれませんが

ものすごい蒸し暑さで

寝苦しさを感じられた方も

多かったと思います。

 

“季節外れ”の熱帯夜が明けて

また蒸し暑い1日となった本日。

 

本堂で予定されていた

寺子屋ワークショップ『光の旋律』は

暑さ対策も踏まえて

会館での開催となりました。

 

民族楽器奏者の

奈良裕之(ゆうじ)さんと

瞑想を行い

その後は“名物”奈良カレーに

舌鼓を打たせていただきました。

 

様々なご縁が交差した

素敵な時間に

心より感謝しております。

 

よみがえった七崎十一面観音

当山は開創以来

1200年の歴史を持つ古刹です。

 

現在の本尊は愛染明王ですが

もともとは十一面観音を

本尊としていたと伝えられます。

 

文化8年(1811)以来の

本堂建替という歴史的な節目にあたり

本山である長谷寺(奈良県桜井市)の

本尊と同じ三尊形式の

十一面観音の造立を発願(ほつがん)し

弘前の仏師である小堀寛治さんに

作仏をお願いしておりました。

 

仏師の小堀さんは

これまでも当山の不動明王像や

子安地蔵菩薩像の修繕も

していただいております。

 

その他にも

古い大日如来像と地蔵菩薩像の

修繕をお願いしていましたが

全て作業が完了したとの

連絡を頂戴したので

弘前にお仏像の

お迎えに行ってまいりました。

 

八戸駅前のレンタカー屋さんで

ステップワゴンを借りて

一路弘前へ。

 

本日は八戸も弘前も

30℃を軽々超える日和で

暑さがこたえる1日に。

 

暑さがこたえると感じる一方で

晴天のもと

お仏像をお迎えにあがることが

出来るということは

とてもありがたいことだとも

感じていました。

 

仏師さんのもとに到着すると

小堀さんご夫妻が

この度も温かくお迎え下さいました。

 

お部屋にお通しいただき

仕上げられたお仏像と

いよいよお目見え。

 

そこには

ぬくもりが感じられる

素晴らしいお仏像が

きれいに並べられておりました。

 

小堀さんご夫妻に

全てのお仏像を

ご丁寧に梱包していただき

車に搬入して

今度は一路普賢院へ。

 

当山に到着して

まず梱包されたままのお仏像を

本堂へ仮安置して

一旦レンタカーを返しに行き

再び戻ってから

お仏像の梱包を外しました。

 

やはり最初は本尊御宝前に

仮安置した方が良いと思い

内陣須弥壇に

並べさせていただきました。

 

とても感慨深いものがあります。

 

新たに作仏された十一面観音三尊は

新本堂内陣の本尊の脇仏として

厳かにお祀りさせていただく予定です。

 

秋の日差しをたっぷり浴びながら

きれいな青空の下

地元の小中学校では

小学校の土俵で相撲大会。

 

拙僧(副住職)は

法事のため出席出来ませんでしたが

相撲大会の歓声やアナウンスが

本堂内にも聞こえておりました。

 

法事を終えた後は

お弟子さんと一緒に

本堂の引越作業。

 

これまで地道に

コツコツ行ってきた

引越作業ですが

気がつけば

かなりの物が新倉庫に。

 

引越作業が出来る日数は

あとわずかですが

残された日数で

十分に仕上げられる状態まで

来ることが出来たと思います。

 

このペースで

さらに前進してまいります。

 

コツコツコツコツと

この数ヶ月は

オンラインの取り組みのための

機材テストや操作チェックを

悪戦苦闘しながらも

重ねております。

 

本日は本堂で

配信テストを行いましたが

回数を重ねるごとに

少しづつ形に

なってきたように思います。

 

昨今のウイルス騒動で

一気に定着が進んだ

オンラインでの各種取り組み。

 

東京の大本山護国寺に隣接する

宗務所(しゅうむしょ)で

毎月開催されていた

現代教化研究所の所内会も

3月以降は全てオンラインで

開催されています。

 

オンラインへの移行で感じるのは

内容の質を高めるためには

ある程度の操作スキル向上や

扱うツールやアプリについて

理解を深める必要がある

ということです。

 

そのためには

最低限の機材も必要となりますし

経験も必要だと感じています。

 

これも

今後につながる学びと捉え

少しづつ少しづつ経験を積んで

スキルアップしていきたいと思います。

 

次回の写経カフェのご案内

寺子屋ワークショップ

写経カフェを

9/25に開催します。

 

ウイルス感染予防のため

前回と同じように

少人数での開催としたいと思います。

 

あと若干名

ご参加頂けますので

参加をご希望の方は

ご連絡下さいませ。

 


日時:令和2年9月25日(金)

時間:午前10時〜正午頃

会費:1500円

会場:ふれあい豊山館

定員:12名程

※マスク着用をお願いします。

※定員に達した後はキャンセル待ちとさせて頂きます。

※お納め頂く会費の一部はアーユス仏教国際協力ネットワークに寄付させて頂きます。

※筆、硯、用紙はお寺で用意します。

※前回参加された方は、お手本をお持ち下さい。

※使い慣れた小筆、硯のある方はお持ち下さい。

 

すがすがしく映える

昨日のブログでも書きましたが

本堂建設委員会の資料作りで

収支の実際の数字と資料の数字が

微妙に合わなかったため

本日は早朝より

数字の突き合わせ作業を行いました。

 

地道な作業の甲斐あって

数字の転載ミスが3件発覚し

それらを訂正した所

数字がピッタリ合いました。

 

午前中に問題を解決出来たので

本日の青空の如くに

すがすがしい気分を

味わうことが出来ました。

 

良い気分に多少浸った所で

午後は長時間の経営に関する研修会があり

たっぷり学ばせていただきました。

 

この研修会は地域も宗派も超え

寺院の運営について

学びを深めるもので

年間5回のカリキュラムのうち

本日が3回目の講義でした。

 

講義といっても

ただ単に受けるだけではなく

それぞれの寺院毎に

長期的視点に立った

事(寺)業計画を練り上げる研修会です。

 

毎回4時間以上にわたって

経営学を踏まえた専門的な内容を

学ばせていただいているのですが

毎回充実した学びと気づきを

得させていただいております。

 

当山では

本堂建替事業を推進中ですが

様々な見直しも並行して

進めております。

 

本堂建替にあたっても

将来のことを色々と踏まえて

計画を進めておりますが

将来に向けて

今から出来ることは

きちんと行いたいとの思いを

強く抱いております。

 

よろよろくたくた

本堂建替関連の

やりとりが不思議と

数件重なったうえ

取り急ぎ決定しなければならない

案件がいくつか発生したため

建設委員会の開催の通知を

大急ぎで発送。

 

さらに会議に向けて

これまでの収支表を資料として

添付しようと数字を並べた所

勧募金の総額について

実際の数字と資料の数字が合わず。

 

これまでも

何度もあったことですが

なかなかのショックでした。

 

本年度の数字に誤りがあるようなので

もう一度1月から振り返り

数字を突き合わせなければならないのですが

本日の暑さに加え

法務や法話の疲れもあって

注意力散漫な状態に陥りました。

 

効率が悪いため

明日の午前中に

一気に処理することに。

 

めげずに頑張ります。

 

本日は暑さが戻った1日でしたが

秋の深まりを感じます。

 

先日のブログでも触れましたが

今後は暑さ対策について

今以上に考える必要があると

感じています。

 

新本堂全体に冷暖房完備となると

莫大な費用がかかる上

維持費もかかってしまうので

計画としては

一部スペースのみ

天井埋め込み型の機械を

導入する予定です。

 

新本堂全体ではなくとも

エアコンが使えるスペースが出来るので

あまりにも暑さが酷い時は

そちらで法務を行ったり

あるいはエアコン完備の会館で

法務を行うなどして

暑さ対策を講じるのが

一番現実的かと感じます。

 

そういえば

もうすぐ秋彼岸を迎えます。

 

そちらの準備も

そろそろ始めないと

間に合わなくなるので

取り掛かろうと思います。

 

秋彼岸が終わると

本堂の引越を仕上げて

仮本堂を設営します。

 

本年の9月は

とても大切な月となるので

健康第一で励ませて

いただきたいと思います。

 

   

最後のひとつき

9月に入りました。

 

秋の虫の声が響く本堂は

一年の中で最も味わい深いと

拙僧(副住職)は感じます。

 

現在の本堂は

今月でその役目を全うします。

 

掲げられていた多くの額が外され

仏具等も一部搬出されたため

例年以上に音が響く状態です。

 

ご法事での

作法に伴う音や

鳴り物の音や

読経の声が

“深遠に”響いているように思います。

 

本日は

当山に様々な形で

お力添え下さったお宅の

ご法事が営まれました。

 

この本堂が

もうじき解体されるという

実感も相まって

切ない気持ちもまじりつつ

祈りのひとときを

ご一緒させていただきました。

 

この空間での

最後のひとつき。

 

この空間での時間を

これまで以上に

大切に過ごしたいと思います。