7/11論語カフェを開催します

7月11日午前11時より

論語カフェを開催します

 

論語カフェは

昨年までも開催していた

「親子で学ぶ こども論語塾」を

リニューアルしたものです。

 

当山で開催している

寺子屋ワークショップの

写経カフェの方式も

取り入れた形で

リニューアルしたいと思います。

 

開催にあたっては

ウイルス感染予防を

徹底させて頂きます。

 

拙僧(副住職)としては

論語カフェ開催にあたって

自利利他(じりりた)素心(そしん)

を当催事の大切な理念に

できたらと考えています。

 

自利利他

当山で殊に大切にしている理念であり

素心

主催者である小坂技研の小坂会長が

とても大切にされている言葉の1つです。

 

写経カフェでは

「カフェ」の部分において

フェアトレードの

飲み物やお菓子を

用意させて頂いておりましたが

論語カフェでは

昨今の状況を踏まえて

地元飲食店のテイクアウト

“八戸エール飯”を

利用させて頂く予定です。

 

論語カフェにおける

論語との向き合い方の軸は

素読(そどく)です。

 

素読という方法は

いたってシンプルなものですが

調べてみると

脳に絶大な効果をもたらす

非常に効果的な

勉強法でもあるそうで

将来の受験勉強においても

また健康的な面においても

良い効果があるとのことです。

 

確かに思い返してみると

学生時代のどの科目においても

「声を出して読む」ことは

勧められていましたし

現在でも様々な原稿を

確認する時や

研究で書籍や論文を読む際も

「声に出して読む」ことは

必ずしております。

 

仏道でも通じるものがあり

読経の方法も様々ですが

素読はとても大切な方法です。

 

さらに素読の魅力として

コミュニケーション力の向上が

大いに見込まれるんだそうです。

 

素読という

論語へのアプローチが

伝統的なものでありながら

とても効果的なものだという点は

論語カフェの大きな魅力と

いえると思います。

 

歴史的に見ると

世の中の変動期にあたり

古典は心のあり方の

手がかりとされており

論語もまたしかりです。

 

これまで開催してきた

こども論語塾や

これから開催する

論語カフェの

目的をあげるとすれば

論語を主な手がかりとして

これからを歩む心を整え

「仁」にあふれた日々を

実現すること

といえると思います。

 

多少当催事に

携わらせて頂いている

拙僧(副住職)としては

論語の内容に関連させて

仏道のお話にも

触れさせて頂いて

論語カフェに

協力させて頂こうと思います。

 

関係者の皆様と会議をして

内容を詰めましたら

改めてご案内いたします。

 

またひとつ目処が立ちました

仏具修繕をお願いする

業者さんにおいで頂き

現本堂解体の際に

搬出頂く仏具の

打ち合わせを行いました。

 

仏天蓋や釣燈籠や木蓮華など

お堂に飾られる

荘厳具(しょうごんぐ)も

きれいにして頂いて

新本堂に再び

飾られることになります。

 

本堂建替事業を

進めるにあたり

仏像仏具関係は

拙僧(副住職)に

任せられていたのですが

有縁の御寺院様のアドバイスを

頂戴した甲斐あって

頼もしいプロの方々と

ご縁を結ばせて頂きました。

 

おかげさまで

本堂建替において必要な

仏像仏具の修繕については

ほぼ目処が立ちました。

 

仏具関係は

新本堂が出来てから

用意するものもありますが

現時点で出来ることは

大方準備完了です。

 

それにしても

つくづく感じるのですが

本堂建替というのは

本当に大変なことですね。

 

半世紀の役目を終えて

当山では現在

本堂建替事業を推進中です。

 

事業がスタートして4年。

 

本年は秋頃に

現本堂と付属棟等が

解体される予定です。

 

現在境内には

いくつか物置があるのですが

本年3月に完成した新倉庫以外は

全て解体されます。

 

解体予定の物置にも

大量の物が収納されているので

それらも全て

整理しなければなりません。

 

本日は解体予定の物置でも

作業に着手するにあたって

最も苦慮していた所を

思い切って業者さんにお願いして

整理して頂きました。

 

午前8時からお昼にかけて

約10名のスタッフの皆さんが

ものの見事に

物置から物を搬出して

それを仕分けして下さり

数台のトラックに

不要品を積んで下さいました。

 

一棟まるまる

一気に片付けて頂き

とても安心しております。

 

プロはさすがです。

 

住職によると

こちらの物置は

築52〜3年になるそうです。

 

半世紀もの間

物置という重要な役目を

果たし続けてきたわけですが

その役目も本日で終わりです。

 

そういえば

このような建物があったなと

振り返ることが出来るように

当ブログに全景写真と

内部の写真を

留めてさせて頂きます。

 

▼下から見上げた物置

木々が生い茂っていて

見た目では分かりにくいのですが

崖ギリギリに建てられています。

 

▼全景

 

▼2階

 

▼階段

 

▼1階

見どころの一間と化した脇間

ここ3ヶ月で

当山堂内各所を

大掛かりに掃除して

一部リノベーションしました。

 

その中で

最も変わったのは

ふれあい豊山館1階の

脇間です。

 

仏具も荘厳され

厳かさとスタイリッシュさが

感じられる空間になっています。

 

心安らぐ

とても素敵な一間です。

 

先日

建設委員会三役会議があり

その際に役員の皆様に

ご覧頂いたのですが

この変わりように

皆様驚かれた様子でした。

 

何せ

少し前までは

物がごった返した

物置状態でした。

 

かつて

床の間だった所には

素敵な祭壇が飾られ

掛け軸が掛けられていたスペースには

曼荼羅と八祖図が掛けられ

今では立派なお堂となった脇間。

 

こちらのお堂では

有縁の方がお亡くなりになられた際に

ご安置させて頂いたり

小規模な葬儀や法事を行なったり

会合を行なったりと

様々に使う予定です。

 

昨今は

オンラインでの取り組みの多くなり

さらに法事へのご参列を

スマートフォンのビデオ電話や

アプリを使用して行なったり

という方も見られるように

なってまいりました。

 

おそらく

今後ますます

オンラインの使用は

増えていくと思われます。

 

現在

ふれあい豊山館と本堂は

インターネット回線を

引いていないため

ネット環境は整っておりません。

 

今後のことを考えると

ネット環境の整備も

必要不可欠だろうと感じています。

 

様々なことを想定しながら

環境整備を進めてまいります。

 

写教のススメ

写教(しゃきょう)を

してみませんか?

 

写経ではなく

写教です。

 

向き合うコトバは

仏典に限ることなく

古典であったり

歴史上の人物の名言であったり

お好きな歌詞であったり

制限がないので

「写教」という

言い回しをしております。

 

今春より

写教カフェなるものを

寺子屋ワークショップの

新たなひとときとして

開催する予定でしたが

ウイルスの関係で

未だに開催出来ないでおります。

 

ワークショップ自体は

今後開催するとして

写教がどのようなものか

具体的にイメージして頂くべく

当山の各SNSアカウントでも

ご案内させて頂くことにしました。

 

とりあげたコトバと

お向き合い頂いて

それを各人各様に

したためて頂くという

とてもシンプルなものです。

 

文言をしたためるのは

筆でも鉛筆でも

スマートフォンでも結構ですし

半紙でもノートでも

タブレットでも

書くものも何でも結構です。

 

コトバに向き合い

それをしたためることに

意味があります。

 

また

文言の意味や背景について

調べて頂くと

一層有意義な行いとなります。

 

お書きになられたコトバは

ご自身の声で

読んでみて下さい。

 

回数は不問です。

 

以上

紹介させて頂いた写教は

とてもシンプルで

とても深いものなので

是非行なってみて下さい。

 

写教のコトバ

 

子曰く

巧言令色

鮮し仁

 

【読み方】

しのたまわく

こうげんれいしょく

すくなしじん

 

【出典】

論語 学而一

 

【参考文献】

『心を育てる こども論語塾』

田名部文雄・安岡定子、ポプラ社。

 

オンラインでの法事参列

同じ場所にいられなくても

同じ時間を共有することは出来ます。

 

昨今の状況により

仏事のために

関東から八戸に帰省される方も

めっきり少なくなりました。

 

ウイルス感染のリスクがある以上は

致し方のないことですし

最大限の注意を

払い続けていく他

ないと考えております。

 

そういった状況を鑑みて

様々なツールを用いて

当山でもオンラインでの取り組みを

少しずつ重ねております。

 

その都度に

思ったより

うまくいかなかったことや

改善すべきことがあり

一方で新たな発見があったりで

徐々にコツを掴んできました。

 

本日行われたご法事は

急遽LINEでのライブ配信を

交えることになりました。

 

LINEのライブ配信は

初めてのことでしたが

これまでのチャレンジのおかげで

“配信セット”を揃えていたので

スムーズにお勤めすることが出来ました。

 

今回は施主さんのスマートフォンを

スタンドに設置して

充電器も差し込ませて頂いて

LINEのビデオ電話で

関東在住のご息女に繋いで頂き

ご法事を執り行いました。

 

親しい方でもあったので

気軽にお問い合わせ下さったおかげで

拙僧(副住職)自身も

大いに学ばせて頂きました。

 

これも尊いご功徳だったと感じます。

 

LINEのテレビ電話による

ライブ配信も

今後の取り組みにおける

方法の1つとして

把握出来たことは

大変有意義な気付きとなりました。

 

普賢院LINE公式アカウント

今回の機会に

LINE公式アカウントを作りました。

 

LINEをお使いの方は

よろしければ

以下のリンクから

友だち追加をして下さい。

 

https://lin.ee/F4amrur

 

6月も催事の開催は見合わせます

当山では当面の間

寺子屋ワークショプや

御詠歌の会の開催を

見合わせております。

 

6月も引き続き

開催を見合わせます。

 

今後は段階的に

各催事を再開していきたいと

考えています。

 

5月はオンラインでの取り組みに

幾つかチャレンジしてみました。

 

まだまだ課題が多いのですが

オンラインの取り組みは

とても有意義だと感じています。

 

今月も色々と

チャレンジしてみたいと構想しています。

 

先日開催された

本堂建設に関する会議で頂いた

資料の中に

これから細部を詰めていく

新本堂の設計図があります。

 

皆様にはまだ

ご紹介出来ないのですが

宮建築のプロフェッショナルの

凄さを痛感させられています。

 

当山の新本堂は

全国各地で多くの実績をお持ちの

松本工務店にご担当頂くのですが

「現代の名工」に選出された棟梁を

はじめとして

いつもご対応頂いている

方々はまさにプロの皆様。

 

昨年末より

建設委員会相談役の方を窓口として

諸事やりとりして頂いていますが

仕事がもの凄く

スピーディーかつ丁寧だと感じます。

 

これも松本工務店の

圧倒的な実績に裏打ちされた

凄みの一つと言えると思います。

 

「私たちの造るものは震度7でも壊れない」

という棟梁のお言葉には

職人としての誇りと自信が

感じられ頼もしく思われました。

 

冒頭で触れたように

当山では当面の間

催事の開催は見合わせております。

 

ウイルスへの不安が

おさまるのは

いつになるか分かりませんが

新本堂が建立された後は

お運びになられた皆様が

心安らいで頂ける

素敵な場所になると

確信しております。

 

これからの時代に向けて

ウイルスは大きな変化の契機を

もたらしました。

 

当山においても

諸事情が一気に重なっており

これからの3年間は

大きく変化するタイミングだと

捉えております。

 

「変化」と一言でいっても

根こそぎ変化するわけではなく

時代即応にすべき部分を

この機会にしっかりと

手直しするという意味合いが

強いものとしてイメージしています。

 

お寺の護持(ごじ)を任される僧侶には

「経営者」としての側面も求められます。

 

経営の経験もなく

経営学に触れたこともなかった

身であるにも関わらず

お寺の諸事を

担わざるをえなくなった当初は

言い知れぬ不安が

常につきまとっていました。

 

ご縁があって平成27年に

地域と宗派を超えて

全国から有志の僧侶が集まる

“お寺の経営”をテーマにした勉強会で

色々と学ばせて頂くことが出来ました。

 

そこでの学びや

そこでのご縁は

とても意義の大きなもので

現在でも交流が続いており

いつも良い刺激を頂いています。

 

常に学びと実践を重ねる。

 

これは真言宗における

修行のあり方でもありますが

経営学においても同じだそうです。

 

本年もまた

全国各地の方と

学ぶ機会を頂戴しました。

 

学ばせて頂いたことを

当山にしっかりと落とし込ませて頂き

諸事めまぐるしく変化する

時代にあっても

有縁の皆様に安心して頂けるような

お寺にしていきたいと思います。

 

柔和な出で立ちの十一面観音像

昨年から

制作して頂いている

十一面観音。

 

本山の長谷寺(奈良県桜井市)と

同形式で作仏を

進めて頂いております。

 

制作を担って頂いているのは

弘前市の仏師・小堀寛治さんです。

 

当山は

現在の本尊は愛染明王ですが

もともとは十一面観音だったとの

いわれがあります。

 

一説には

坂上田村麻呂が

十一面観音を祀った

という伝説も残ります。

 

現在作仏を進めて頂いている

十一面観音と

脇侍(わきじ)の

難陀竜王(なんだりゅうおう)と

雨宝童子(うほうどうじ)が

大分出来てきた様子です。

 

柔和な出で立ちに

あふれんばかりの

慈悲を感じました。

 

慎重にかつ着実に

本年上旬に完成して

現在“フル稼働中”の新倉庫。

 

現本堂はじめ

解体される建物に納められる

大量の物を搬入し続けています。

 

搬入に当たって

取捨選択も行うため

もう使わなくなった物も

大量に出てまいります。

 

まさに“断捨離”を行いながら

少しづつはかどっております。

 

倉庫に搬入作業をする度に

必然的に倉庫周辺の光景を

目にするわけですが

境内西側に位置する倉庫周辺は

なかなかよい立地です。

 

本堂建替事業の一環として

境内整備を行う中で

倉庫周辺も

一層整えられることに

なるわけですが

心安らぐスペースを

用意出来るように感じます。

 

本日も

朝から晩まで

本堂建替事業に関する

諸作業に追われましたが

全体像が具体的に見えてきた分

“手応え”もようやく感じてまいりました。

 

最近はウイルスの影響もあり

3月以降の県外出張や諸行事が

中止になった分

当事業にほとんどの時間を

割いてきた甲斐もあって

今後の段取りは

周到な準備を済ませた上で

事を進められそうです。

 

とはいっても

まだまだやることは山積みなので

最近出てきた“勢い”を活かしながら

慎重にかつ着実に前進したいと思います。