季節季節に咲く花は
見頃ゆえに美しいものです。
能の“大成者”である世阿弥は
この花になぞらえて
“芸事の真髄”を説きます。
時分の花
まことの花。
道を歩むものは
「まことの花」であれと
世阿弥はいいます。
“花盛り”を過ぎると
“見どころ”や“見せ場”を
失ってしまう
時分の花よりも
常に“光を放つ”
まことの花であれ。
当山で見頃を迎えている
アジサイを目で楽しみながら
まことの花の奥深さに
思いをはせさせられました。
季節季節に咲く花は
見頃ゆえに美しいものです。
能の“大成者”である世阿弥は
この花になぞらえて
“芸事の真髄”を説きます。
時分の花
まことの花。
道を歩むものは
「まことの花」であれと
世阿弥はいいます。
“花盛り”を過ぎると
“見どころ”や“見せ場”を
失ってしまう
時分の花よりも
常に“光を放つ”
まことの花であれ。
当山で見頃を迎えている
アジサイを目で楽しみながら
まことの花の奥深さに
思いをはせさせられました。
日帰りで上京しまして
宗務所に行ってまいりました。
宗務所のある
東京の護国寺では
四万六千日(しまんろくせんにち)
という御功徳のある期間中でして
境内には出店が並んでおりました。
東京にございます護国寺は
当山の大本山にあたりますが
拙僧(副住職)は
四万六千日の期間に
赴かせて頂くのは
今回が初めてでした。
四万六千日とは
年数にすれば約126年です。
四万六千日の日にお参りすることは
とても尊いこととされます。
この尊い日に
所要がてらとはいえ
お参りさせて頂くことができ
とてもありがたく感じました。
副住職妻がこれまで開催した
寺子屋ワークショップの参加人数を
まとめた資料を作成しました。
平成26年より開始した
寺子屋ワークショップという
取り組みは
今では有縁の方にも
大分知られるようになりました。
平成26年は9月に
アロマキャンドルを作るワークショップを
記念すべき第1回目として開催し
その翌年より
お寺ヨガや写経カフェなど
いくつかのワークショップが
スタートいたしました。
集計しているものに限りますが
作成された資料によると
ご参加頂いた方の合計人数は
平成26年 34人
平成27年 307人
平成28年 456人
平成29年 342人
とのことです。
寺子屋ワークショップは
自利利他を大切な理念として
開催を重ねております。
これからも
様々なご縁により
実りあるひとときが
紡がれる時間となればと思います。
3回目の子ども論語塾が開催されました。
回数を重ねるごとに
賑やかになってまいりました。
子ども論語塾では
とにかく素読を一緒に行うことが
大切なことです。
章句の文言の意味にも
軽く触れて頂くのですが
その意味を考えたり
追求する作業よりも
この時間では
あまり考えずに素読をすることが
大切であると
開催を重ねるごとに感じております。
今回は終了後に
30分程先生を囲んで
ご参加の皆様とお話する時間があり
とても有意義なお話を
お聞きすることが出来ました。
次回はお盆が終わり
秋彼岸を迎えつつある
9月16日(日)の開催となります。
本日の章句の一つ
曽子曰く
吾日に吾が身を三省(さんせい)す
(意味)
曽子がおっしゃった
私は日々自身を何度も振り返る。
自身をきちんと顧みながら
夏を過ごしたい思います。
今年は雨の七夕です。
各地での
記録的な大雨の様子が
テレビ等で報道されております。
水害の怖さを感じます。
被災された皆様に
お見舞い申し上げます。
本日は当山での
御詠歌の会でした。
今回から紐解くのは
女人高野室生寺和讃
(にょにんこうやむろうじわさん)。
先の団参でも赴いた
真言宗室生寺派の本山を
うたった御詠歌です。
御詠歌の講員さんは
大方団参にも
ご一緒頂いたので
室生寺の思い出に
ひたりながら御詠歌と
向き合ったのですが
皆様の室生寺の印象は
とても強烈だったようで
笑いが絶えない時間となりました。
「強烈な印象」というのは
室生寺の奥の院へ続く
700段もの長い長い階段が
とても大変だったという
エピソードが関係しております。
同じく赴いた先での
思い出話に花を咲かせながら
その地について編まれた
御詠歌をご一緒させて頂き
とても和ませて頂きました。
昨年より勉強をかねて
育てているムラサキが
小さな花を咲かせております。
正直なところ
枯れてしまったと思っていましたが
生命力は案外強いようです。
三大ムラサキとして
江戸ムラサキ
京ムラサキ
南部ムラサキが
挙げられます。
この南部地方でも
かつてはムラサキが
とても高価な産物として
栽培されていましたが
現在は絶滅の危機に瀕しております。
そういったことを
お伺いして以降
ムラサキについて
興味を持ちまして
昨年に苗を取り寄せてみました。
おそらく届いたムラサキは
日本固有種ではなく西洋のものですが
色々と勉強させて頂いております。
本年より始まった
豊崎ほこすぎクラブ。
豊崎の小中学校と
地域が連携により
生徒の皆さんが放課後に
様々な学びに触れる機会を
創る取り組みです。
国際理解教育講座として
当山副住職妻の品田充恵が
月に1回担当させて頂くこととなり
6/28に初回が開催され
チョコレートのワークショップが
行われました。
おいでになられた皆さんは
良い学びを得られたようです。
ご縁がありまして当山では
『親子で学ぶ子ども論語塾』が
開催されております。
本年は6回の開催を予定しており
今度の7/8が3回目となります。
拙僧(副住職)は論語について
ほとんど知りませんでしたが
これを機会に
触れさせて頂いております。
論語といっても
中々ピンと来ないものですし
「よしやってみよう!」との
意欲が湧きにくいかもしれません。
大和言葉で書き下された
テンポの良い論語の文言を
素読(そどく)して
その内容について
簡潔にご説明頂くのですが
難しい言葉は極力用いずに
ご説明下さるので
親子で有意義にお過ごし頂けます。
幼少期に
古典の響きと内容に触れることは
その体験は後々になって
輝いてくると思いますし
大人にとっても
知的好奇心が刺激される
時間であると感じます。
次回より使用することになった
テキストを取り寄せてみました。
ドラえもんのキャラクターが
随所に描かれております。
このテキストに目を通してみましたが
とても分かりやすくかつ
見やすい仕立ての書籍です。
拙僧(副住職)のように
論語に不慣れな者にとっては
ちょうど良い感じです。
親子で学ぶ子ども論語塾は
参加者を募集しておりますので
ご一緒頂ける方
ご興味をお持ちの方は
是非お声がけ下さいませ。
▼論語塾のご案内
当山のございます豊崎町は
歴史が古い地域で
様々な伝承に彩られております。
豊崎町は古くは
七崎(ならさき)といいますが
現在の豊崎町よりも
かなり広い地域だったようです。
様々な伝承のうち
有名なものとしては
南祖坊(なんそのぼう)伝説が
挙げられます。
南祖坊は当山の前身である
永福寺の弟子となり
諸国修行の果てに
十和田湖の龍神となったと
語られる方です。
この伝説発信の拠点は
七崎だったそうです。
当山より西側の方に
滝谷(たきや)という地域があり
当山と滝谷の間には
「南宗坊」という地名があります。
ちなみにですが
南祖坊には様々な表記があり
南蔵、難蔵、南宗坊など
何種類かございます。
当山の過去帳によると
先に触れた滝谷という地域も
かなり古い地域です。
滝谷には天満宮があり
こちらもかつては永福寺が
管理していたそうです。
この天満宮は
七崎より十和田方面へ
修行に向かう者が
立ち寄った場所と伝えられます。
南祖坊も立ち寄ったとの
伝承もあるそうです。
当山と滝谷の間には
南祖法師(なんそほっし)像が
お祀りされている所があります。
南祖法師(なんそほっし)とは
出家した南祖坊の尊称です。
この像は地元の篤信の方が
昭和9年に建立されたものだそうです。
伝承や伝説は
“文献学的な歴史”とは
似て非なるものです。
活き活きと語り伝えられてきた
伝説はその時代時代に
受け入れられ
今に至っております。
この地域に今も残る
伝承や伝説を“活き活き”と
後世に託していきたいと願います。