知らぬということ

「知らないこと」が

あることには

全く問題はありません。

 

様々な偏見や差別の

多くは

「知らないこと」により

引き起こされるそうです。

 

何事に対しても

きちんと向き合い

きちんと知ろうとする

姿勢は大切なことです。

 

無明(むみょう)という

言葉があります。

 

仏道では

根本的な煩悩を意味する言葉で

私たちが向き合う様々な「苦」を

引き起こすのは

究極的には無明であると

考えます。

 

まさに“煩悩の親分”です。

 

無明とは

物事に対して

きちんと向き合わず

きちんと理解していない状態

であるとも言えます。

 

「仏道を知るは自身を知るなり」

とは曹洞宗開祖の

道元禅師のお言葉です。

 

古代ギリシャの哲学者

ソクラテスは

「無知の知」こそが

真理の探求には

欠かせないと述べております。

 

自身にはまだまだ

探求すべき余地があることを

十二分に心得て

物事ときちんと

向き合う姿勢を心掛ける道は

仏道の歩み方です。

 

その姿勢こそが

人としての

強さや優しさを

育むのだろうと思います。

 

 

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絵本の魅力に触れる

拙僧(副住職)の長男が

風邪をひいたため

市内の病院へ同行しました。

 

病院で診察を

待っていた時に

ふと絵本に関する

小冊子を手に取りました。

 

絵本の素晴らしさが

よく伝わる小冊子でした。

 

印象的な一文を

ご紹介します。

 

すぐれた絵本には

おもしろい物語のなかに

そっと秘められるように

人生と社会への道案内が

語られます。

 

真意にこそ

本当のメッセージが

託されます。

 

お経もしかりです。

 

仏道では

事釈(じしゃく)と

理釈(りしゃく)という

言葉があります。

 

事釈とは

経文に記されていることを

そのまま解釈して受け止める事。

 

理釈とは

経文の「真意」を

読み取り受け止める事。

 

何事においても

「真意」をきちんと

受け取ることが出来る

眼差しを持ちたいものです。

 

絵本もお経も

大いに重なる部分が

あるように感じました。

 

拙僧(副住職)も

絵本を通して子ども達に

人生や社会への道案内が

出来よるようにしたいものです。

 

それともう1つ

小冊子で印象的な一文を

ご紹介します。

 

スマホに子守りをさせないで!

 

自身にも周囲にも

思い当たる所が多々あります。

 

スマホは適切に

使用したいと思います。

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お寺の日常

お寺の和尚さんは

日々をどのように

過ごしているのかを

よく尋ねられます。

 

寄せられる質問での

「日々」とは

法事や葬儀等の儀式関係以外の

時間を指します。

 

端的に言えば

「人それぞれ」です。

 

「お寺によって」ではなく

「人によって」異なると

断言できるかと思います。

 

最近の拙僧(副住職)の場合は

事務か作務(さむ)の

いずれかに勤しんでおります。

 

事務にしても作務にしても

その作業量は1人で

こなすには膨大です。

 

事務に関していえば

本堂建替事業の会計事務も

加わり毎日“おなかいっぱい”です。

 

作務に関していえば

広い境内・堂内の清掃は

1人で完遂するには“無謀”です。

 

あれこれと考えて

今後は有縁の方に

お力添えを頂きながら

日々を勤めなければならないと

感じております。

 

今は若さに頼って

何とか過ごしておりますが

いつまでも若いわけではないので

様々な心配が

つきまとっているのが

当山の現状です。

 

弱気になっていると感じられた方も

いらっしゃるかもしれませんが

拙僧(副住職)は正直に

そのように感じております。

 

ちなみに

お寺にも様々な会議や

研修会などが

多々ございます。

 

4月、5月は

各種会合が非常に多い時期です。

 

様々に慌ただしく

日々を過ごしておりますが

その分、学びも沢山ございます。

 

日々是修行。

 

前向きに

明日も精進いたします。

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埋蔵経(まいぞうきょう)

チベットには

埋蔵経(まいぞうきょう)という

考え方があります。

 

洞窟や山に

“埋められた”お経が

必要とされた時に

“発見”されるという

考え方です。

 

チベットの仏教には

様々なものがありますが

殊にニンマ派という“宗派”で

埋蔵経の思想が

重んじられるそうです。

 

経典は釈尊のお弟子様方が

編纂して時代を経るごとに

その数も内容も

多岐に渡るようになります。

 

少し脇道にそれますが

現在でこそチベットは

「自治区」となっていますが

かつて吐蕃(とばん)と

呼ばれていた頃は

中国(当時は唐)を凌ぐ

非常に強い力を持つ国でした。

 

チベットでは

仏教の歴史が古く

日常生活に仏教が

根ざしております。

 

時代をこえて

必要とされる時に

必要とする者の手により

“発見”されるという

お経にまつわる“物語”は

我々にも通じるように思います。

 

私たちも

日々を過ごす中で

沢山の出会いがあります。

 

それらのご縁に

この埋蔵経の考え方を

重ねてみると

納得のいく出会いも

沢山あるように感じます。

 

拙僧(副住職)にとっては

身に余るような

沢山の尊いご縁に

いつも感謝しております。

 

沢山のご縁があるからこそ

今の歩みがあるのだと思います。

 

5月も日にちが

重ねられ八戸も

新緑の季節となりました。

 

命が育まれていることを

強く感じるこの季節に

自身も多くの方に

育んで頂いていることを

改めて感じております。

 

埋蔵経という

“尊いご縁の物語”。

 

今度はどのような

“発見”(出会い)が

あるのでしょうか。

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ご縁がご縁を呼び込む

本年は

これまでにも増して

新たなご縁を感じさせて

頂いております。

 

本日は

関東より五戸へと

移住され農業を営まれる

はる農園の春義彦さんが

当山をお訪ね下さいました。

 

農業をテーマとした

映画の上映会を開催したい

とのご相談でした。

 

本年は当山を会場として

様々な方が

自主上映会やイベントを

開催されております。

 

本日おいで下さった

春さんは

4月に開催された

ヨガの自主上映会で

当山にいらっしゃったそうです。

 

それがきっかけとなり

当山で農業をテーマとした

イベントを開催する

運びとなりました。

 

様々なご縁が結ばれ

様々なひとときが紡がれることを

拙僧(副住職)夫婦は

理想としております。

 

それだけに

本日の春さんの訪問は

とても嬉しく感じられました。

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書庫整理で国際協力

恐らくどこの

御寺院様でも見られる

「お寺あるある」として

膨大な蔵書が挙げられる

かと思います。

 

当山も例外ではなく

膨大な書籍が

書庫に眠っております。

 

さらには

各種資料や書類なども

大量に眠っております。

 

その全てが保管すべきもの

であれば問題ないのですが

当山の場合

保管すべき重要書籍等は

ほんの一部です。

 

何十年もの間

時間をかけてじっくりと

整理したことがなかったため

ひたすらにストックされ

現在に至っておりました。

 

近い将来

当山では本堂の建替が

予定されております。

 

本堂建替にあたり

新たな本堂の間取りなど

本格的に設計の検討が始まります。

 

書庫はお寺に必要不可欠なものですが

収められるべき書籍等が

一体全体どれ位あるのかで

その規模が変わってまいります。

 

これを機会に

“大胆に”書庫の整理をしております。

 

また

書庫整理にあわせて

「ぶっくお布施」という

取り組みをすることと

いたしました。

 

これは

アーユス仏教国際協力ネットワークと

ブックオフによる取り組みで

書籍等の買い取り金の一部が

国際協力活動への寄附になります。

 

お世話になった

沢山の書籍が

国際協力に役立てられることを

祈っております。


 

▼「ぶっくお布施」のご紹介

http://ngo-ayus.jp/project/goods-donation/book-off-se/

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ご縁を感じる場としての仏事

GW中には

遠方より帰省される折に

ご法事を営まれる方が

多くいらっしゃいます。

 

最近では

ご法事のみならず

葬儀においても

極少人数の身内の方にて

執り行われる事が

多くなっております。

 

この傾向の背景には

ご事情のあることなので

致し方ない部分も

あるかと思います。

 

つい先日

77回忌のご法事を

営まれた檀家さんが

いらっしゃいました。

 

正確には77回忌と併せて

他の回忌もお勤めしましたが

77回忌にあたる方を中心とした

ご法事が執り行われました。

 

施主様のご兄弟ご一行様が

集われてのご法事でした。

 

両親や先祖があって今がある

ことに対して

心から感謝しています

とおっしゃられていた

御宗家の皆様の真心が

通わされた温かで賑やかな

ご法事となりました。

 

仏事はご縁を感じる場でもあります。

 

ご縁と「付き合い」は

似て非なる物です。

 

ご法事等の仏事が

「付き合い」として

捉えられがちな

昨今であるように感じます。

 

真心が運ばれ

ご縁を感じて頂く場が

仏事であるということを

今の世にあってこそ

強く感じて頂ければと願います。

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断捨離に励みます

今となっては

断捨離(だんしゃり)という

言葉が随分と

定着したように感じます。

 

拙僧(副住職)は現在

妻と共に

断捨離に励んでおります。

 

当山では

庫裡(くり)のハナレを

改修しております。

 

当山では将来

本堂の建替を

控えております。

 

現在、当山の物置や

書庫には溢れんばかりの

物が押し込まれております。

 

大量の物や書籍を

“スリム化”することが

求められております。

 

拙僧(副住職)自身も

何年も袖を通す事のない衣類や

何年も開かれる事のない書籍を

山ほど抱えております。

 

まだ整理の途中ですが

「手放す」ことで得られる

「心の豊かさ」があるように

実感しております。

 

ごちゃごちゃしているのは

自身の心の現れであると

強く自覚しながら

断捨離に励ませて頂きます。

 

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6/5寺子屋ws『香りのこころ』開催します

寺子屋ワークショップ

『香りのこころ〜清浄のひととき〜』

が6/5午前10時より開催されます。

 

仏道において

香りは大切なものであり

温かなメッセージが

重ねられております。

 

『香りのこころ』では

法話と“アロマなワーク”を

通じて香りに託された

メッセージを紐解きます。

 

“アロマなワーク”では

精油と植物油を使った

せっけんを手作りします。

 

「かわいいアロマひつじや」の

小松美央さんと

ハンドメイド石けん協会

ジュニアソーパー

「せっけんの贈り物」の

豊川友美さんにご協力頂き

ワークショップを開催します。


『香りのこころ〜清浄のひととき〜』

◎日程:平成29年6月5日

◎時間:午前10時〜12時半

◎会場:普賢院ふれあい豊山館

◎持ち物:エプロン

◎会費:2000円

◎申込:担当者が不在の場合が多いため、メールでのお申込をお願いいたします。

※メール fugenin643@gmail.com

 

寺子屋ワークショップでは

会費の一部を

国際協力活動のために

寄附させて頂いております。


 

どなた様でもご参加頂けますので

興味のある方はお気軽に

お問い合わせ下さい。

 

皆様のご参加

お待ちしております。

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本堂建替へ③ 地区別説明会

当山では本堂建替へ向け

本格的に始動いたしました。

 

本年3月より勧募浄財を

募らせて頂いております。

 

現時点では

勧募期間含め6年の行程を

計画しております。

 

平成24年より協議を重ね

勧募に至るまでには

相当の“パワー”が必要でした。

 

これまでで

最も印象深かったのは

檀信徒の皆様にお集り頂き

開催させて頂いた

地区別説明会です。

 

地区別8会場にて

第1回説明会が昨年10月11月

第2回説明会が本年1月2月に

全16回開催されました。

 

説明会は

総代長、建設委員長

各地の総代、役員の皆様と共に

拙僧(副住職)が伺わせて

頂きました。

 

第1回説明会では

本堂の現況についての報告に加え

建替に取り組まざるをえない状態

にあるということをお伝えさせて頂き

有縁の皆様より御意見を

頂戴いたしました。

 

第2回説明会では

建設委員会にて話し合われた

建替事業の基本計画について

説明させて頂き

ご協力をお願いさせて頂きました。

 

説明会は

お寺で開催の地区もありましたが

多くは各地の集会所や自治会館でした。

 

実際に各地へ赴いて

お寺に関する話し合いの場を

設けさせて頂いたのは

今回が初めてでしたが

各地の役員の皆様の

大きなお力添えの下

無事に全日程を終えることが

叶いました。

 

規模が非常に大きい話ゆえ

説明者を務めさせて頂いた

拙僧(副住職)は様々な不安を

抱えておりましたが

温かな励ましを頂きながら

何とか役目を果たす事が出来ました。

 

全16回のうち

そのほとんどが夜分の開催でしたが

ありがたいことに

多くの皆様にお集り頂き

とても示唆に富んだ

御意見を沢山頂戴いたしました。

 

説明会を踏まえ

本堂建替の基本計画について

さらに検討が重ねられ

現在に至っております。

 

対話をすることの大切さを

痛感させて頂いた

説明会でもありました。

 

有縁の皆様と共に

足踏みをそろえ

一歩一歩前進して

参りたいと思います。


 

【勧募浄財御寄進のお願い】

本堂建替にあたり

御寄進のお願いを申し上げます。

 

御浄財の多寡を問わず

御志納者のお心通った御浄財として

ありがたく拝受させて頂きます。

 

ご協力の程

何卒お願い申し上げます。


 

※詳細は下記に掲載してございます。

▼建替の趣旨とご協力のお願い

普賢院本堂建替趣意書

 

▼本堂建替基本計画

普賢院本堂建替基本計画

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