心にとどめる

年を経る分

地域の方を始めとして

有縁の方とのご縁を

深めさせて頂いております。

 

少なくとも拙僧(副住職)は

そのように感じさせて頂いております。

 

思い返せば

八戸に完全に戻ったのが

東日本大震災の年の秋でした。

 

お寺のお勤めを一任されてより

色々と苦労することがありましたが

有縁の方の温かなお力添えの下

励ませて頂き

今があります。

 

ご一緒させて頂いた

様々な時間は

鮮明に心に残るものです。

 

それは

そのひとときを

ご一緒して下さった方が

旅立たれた後も

心にとどめられ

時折思い返されます。

 

ご供養とは

思いを捧げ

そして「思い」を受け取り

自身の心を養うことでもあります。

 

葬送の儀式で施される作法に

引導(いんどう)作法

というものがあります。

 

引導とは

安寧なる境地に引き導くという

意味であると同時に

我々自身を引き導いて頂くことであると

拙僧(副住職)は捉えております。

 

心にとどめられた

今は戻らぬひとときに

いらっしゃった「尊い仏様」。

 

安らぎを願い

お諭しを自身の歩みの糧とする。

 

それが仏道における

ご供養なのだと感じております。

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春彼岸の中日が終わりました

春分の日は

春彼岸の中日(ちゅうにち)に

あたります。

 

この日は太陽が真西に沈むため

西の方角を司るとされる

阿弥陀如来(あみだにょらい)

という仏様と

殊にご縁がある日とされます。

 

西は極楽(ごくらく)を

象徴する方角でもあります。

 

当山では

彼岸中日には法要を

執り行っておりますが

ご参列の皆様には

大きな数珠(じゅず)を

念仏を唱えながら

回して頂いております。

 

こうした伝統的な

祈りの儀式は

尊いものであると感じます。

 

本年の春彼岸中日は

寒さはありましたが

穏やかな天候に恵まれ

多くの方が早朝より

お参りされていらっしゃいました。

 

またこの度も

多くの方にお手伝い頂き

中日の行事を

終えることが出来ました。

 

あたたかなお支えに

心より感謝申し上げます。

 

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今年も春彼岸を迎えました

本日より春彼岸です。

 

彼岸(ひがん)とは

「向こうの岸」

つまり「さとりの境地」や

「安らぎの境地」を意味します。

 

春彼岸は

春分の日とその前後3日を

含めた1週間です。

 

春彼岸は

「さとりの境地」へ到るべく

仏道で大切にすべきとされる

6つの徳目を

殊に大切にして

歩みを進める1週間です。

 

6つの徳目とは

布施(ふせ)

持戒(じかい)

忍辱(にんにく)

精進(しょうじん)

禅定(ぜんじょう)

智慧(ちえ)

 

噛み砕くいていえば

思いやる

かえりみる

きちんと向き合う

今を大切に歩む

心静める

しっかり見つめる

 

この6つの徳目を

六波羅蜜(ろくはらみつ)

といいます。

 

波羅蜜は

“さとりに到る方法”

といった意味です。

 

我々が励むことは

我々自身のためであるとともに

それ以上の意味があることを

六波羅蜜の教えは伝えております。

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小正月が過ぎました

1/16は小正月の行事があり

早朝より多くの方がお参りに

いらっしゃいました。

 

当山では

1/16の小正月、春秋彼岸中日、お盆8/16は

季節の行事として

多くの方がお参りされ

法要では数珠回し(百万遍ともいいます)

を行う慣例となっております。

 

 

当山有縁の全ての方々のご供養と

有縁の方々の平安を願い

小正月法要は厳修されました。

 

本年最初の季節の行事は

雪に降られることもなく

穏やかな日和の下に

無事終えることが出来ました。

 

またこの度も

お手伝いに駆けつけて下さった

方々がいらっしゃいまして

ありがたくも

温かなお支えを頂きました。

 

今回も沢山のご縁を

感じさせて頂いた1日となりました。

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変わらぬ春と思えども

当山では通夜にて

御詠歌をお唱えしますが

よくお唱えするもので

追弔和讃(ついちょうわさん)

という御詠歌があります。

 

人のこの世は長くして

変わらぬ春と思えども

はかなき夢となりにけり

あつき涙のまごころを

みたまの前に捧げつつ

おもかげしのぶも悲しけれ

しかはあれどもみほとけに

救われてゆく身にあれば

思いわずらうこともなく

とこしえかけてやすからん

 

お一人お一人の

人生の旅路は唯一無二の

尊いものです。

 

生涯を全うする

その時をいつ迎えるかは

誰にも分からぬことです。

 

それゆえに

「今」を大切に

しなければなりません。

 

それがそのまま

有縁の方々のご供養にもなり

「今」を共にする有縁の方々の

ためにもなるものと信じます。

 

有縁の大切な方が

とこしえかけて

安らかなることの願いを

生き方そのものを以て

お捧げいたします。

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託されるこころを感じながら

人は誰しもが

いつの日か

生涯を全うする

その時を迎えます。

 

我々は必ず訪れる別れと

向き合わなければなりません。

 

仏道では

八苦(はっく)の中に

愛別離苦(あいべつりく)

という言葉があります。

 

往く方もいらっしゃれば

見送る方もいらっしゃいます。

 

深いご縁で結ばれた方と

別れることは

「悲しみの極み」とされます。

 

葬儀や法事は単なる形式ではなく

尊いお歩みとお向き合いする場です。

 

作法とは「法をなす」ということで

一連の所作は深秘なみ教えそのものです。

 

真言宗は伝統的に

修法(しゅほう)を重んじます。

 

葬儀や法事の際に

お経を唱える以外に

“ゴニョゴニョ”と小声で

小さく手元を動かしているのは

真言や文言を唱えながら

印(いん)を結んでいるためです。

 

伝えられる所の

「一挙手一投足」に

こころを託して作法を

なさせて頂くことを

最近では殊に重要視しております。

 

引導(いんどう)とは

「引き導く」意であると同時に

「引き導いて頂く」ことです。

 

安らかなれと願うとともに

私達を善き道へ

お導き下さいますようにと

切に願う尊い祈りの場が

葬儀や法事です。

 

単に“こなす”ような

法事であるならば

本来的な意味が薄れてしまいます。

 

儀式を行うこと自体が

目的ではありません。

 

儀式や諸作法に

託された仏道のこころを

しっかりとお伝えすることは

とても大切であると感じております。

 

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朝露

秋の朝

露にまとわれた草木が

何とも綺麗です。

 

日が昇るにつれ消えてゆく朝露は

はかなさの喩えとして

和歌などで詠われます。

 

「心を詠う」伝統は

仏道においても大切なものです。

 

当山では葬儀の中で

諷誦文(ふじゅもん)というものを読みます。

 

諷誦文は

“旅立つ方”のお歩みを偲ぶとともに

尊い「仏」であることを

お示しさせて頂くものです。

 

諷誦文には大方の流れがあり

多くの場合冒頭は

諸行無常のはかなさを

それぞれの季節になぞらえた

書き出しとなります。

 

「心を詠う」伝統は

諷誦文にも通じております。

 

はかなさを詠うことは

はかなきことを嘆くのではなく

尊きことの強調です。

 

朝露のはかなさは

万人の歩みの尊さを

教えてくれていると捉えるのが

仏道の歩み方なのだと思います。

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心に寄り添う形

お墓を建立したくても

建立することが出来ないので

どうしたら良いか。

 

地元のお墓を“墓じまい”を

相談したい。

 

色々なご相談が

寄せられております。

 

本堂建替事業の開始が

将来のことを真剣に考える

契機となった方も

いらっしゃいました。

 

当山では合葬墓(がっそうぼ)の

建立を予定しております。

 

何年も前から

用意する必要を感じておりましたが

数年以内には建立したいと思います。

 

現段階での構想ですが

本堂裏にスペースを確保し

仏像を安置した形のお墓を

建立するつもりでおります。

 

昨今では色々な形の

永代供養墓や合葬墓が

あるようですが

当山の場合は

大規模なものではなく

“お墓らしい”合葬墓を

建立したいと考えております。

 

本堂裏の墓地スペースは

限りがありますが

そこに建立するとなれば

歴代住職の墓のすぐそばに

建立することとなります。

 

お寺とのご縁を感じていただきながら

合葬墓にお参りいただけるのよう

検討しております。

 

まだまだ詰めなければならない段階ですが

多くの方の心に寄り添えるものに

したいと切に願っております。

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旭川をゆく② 旭山廟

旭川の観光スポット旭山動物園。

 

旭山動物園のすぐそばに

旭山廟(きょくざんびょう)という

大きな納骨堂・室内墓所があります。

 

こちらは

北海道上川郡上北町の

成田山大聖寺という

真言宗豊山派の寺院の別院です。

 

現在のご住職である

伊藤聖賢師に懇切丁寧に

ご案内頂きました。

 

何よりもご住職が素晴らしい方でした。

 

にじみ出る温かなお人柄があってこそ

大規模な納骨堂である旭山廟が

支えられているのだと感じました。

 

旭山廟は室内墓地や

様々なタイプの納骨壇があり

多様なご要望に

対応できる形になっております。

 

昨今、永代供養という言葉が

とても注目されておりますし

実際の所、ご希望される方も

急増しております。

 

永代供養と一言でいっても

内容は様々です。

 

安心できるか否かを左右する

最大のポイントは

「どなたに委ねるか」

であるように思います。

 

大規模な旭山廟ですが

今日に到るまでには

並々ならぬ情熱の下

数々の難局を乗り越えられたそうです。

 

今の世に必要とされている

ご供養の形の一端を

垣間見させて頂いたと共に

僧侶としてのあるべき姿を

学ばせて頂いた

旭山廟の訪問となりました。

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中日に祈りを捧ぐ

秋彼岸の中日(ちゅうにち)。

 

当山では

彼岸の入りと中日に

多くの方がお参りされますが

特に中日が大切にされます。

 

本堂や位牌堂にお供えする

お膳の準備も

早朝より多くの方に

お手伝い頂きました。

 

午後には本堂にて

ご参列の皆様とともに

法要が執り行われます。

 

法要では

御詠歌を唱えた後に

読経と共に数珠回しが始まり

最後は皆様とお経を唱和します。

 

当山では数珠回しを行う法要が

年に4回執り行われます。

 

小正月(1/16)、春と秋の彼岸中日、お盆(8/16)。

 

ご参列の皆様と共に行われる

とても大切な年4回の法要も

秋彼岸が「千秋楽」です。

 

法要後の後片付けも

お手伝い頂いた皆様のおかげで

無事に終わりました。

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